夏の豪雨により大きな被害を被った岡山県総社市、
被災者の救済、救援物資の配布でめざましい働きをした市長がすごい。
フリーマーケット方式で、市役所のガレージを解放して品物を並べ
必要なもの、ほしいものを持って言ってもらう方式。
その時に足りていないもの、必要とされているものを
市長がツイッターで呼びかける。
ペットの餌、生理用品、下着、紙おむつなどなど・・・
時には市長が「ドラえもんのぬいぐるみありませんか」など呼びかけていた。
すると、全国から写真付きで「これはどうですか」「マグカップもあります」とか。
「全部送ってください。子供達が喜びます」と市長の返事。
市ではボランティアが分類し、フリマにぬいぐるみのコーナーを作っていた。
そして、ぬいぐるみを抱いてにこにこしている子供の写真をアップ。
秋口になったら「未使用の秋冬衣類をください」など。
9月すえ? いや、10月の頭までやっていたはずだ。
避難所の人たちだけでなく、被害を受けて自分の家に住んでいる人でもいい、
罹災証明はいらない、住民票の提示もいらない。
必要な人がいるだけ持って行ってください、と。
たしか、隣の区域の方々にも開放していたはず。
さらには
北海道の地震の時に、すばやく毛布を支援物資として送っているのだ。
「困ったときはお互い様だから」と言って。
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市民に役立つ柔軟な発想をする市長だと思っていたら、
障害者福祉に関しても住人の目線で対応をしていた記事に出会った。
東洋経済 on-lineより
2014/04/24 6:00
「障がい者が自立すれば、みんなが元気になれる
国にNO!を突き付けた岡山県総社市長の戦い(上)」
3ページにわたり、長いけれど、対談形式だから読みやすい。
是非、読んでほしい。
障害者が身内やちかくにいるひとも、いないひとも。
追記:10月9日(火)
昨日聞いてきた事例の中でこんなのがあった。
発達障害のASDの女性が機械部品の組み立て作業に配置された。
能力はあるのだけれど、それまでのおおざっぱな説明ではうまくいかない。
そこで、その女性のために、手順をわかりやすく書いたマニュアルを作った。
できた製品もサイズによって収める箱への入れ方が違う。
それも、どのサイズのはどの箱へ、どの向きで入れるとわかるように写真を添えた。
新しいマニュアルで、女性はちゃんと仕事ができて、会社から頼られるようになった。
そして、
その丁寧に書かれたマニュアルがあったおかげで、
のちに入ってきた定型発達(いわゆる普通の人)の新人社員も
スムーズに仕事に慣れ、効率よく作業することができた、と。
つまり、障害者にやさしいマニュアルは、健常者にもやさしかった。
障害者が会社に入ることで、会社全体が働きやすい会社になった。
これ、一般社会にも言えることだと思う。
障害者にやさしい社会は、健常者にとっても住みやすい社会になるはず。