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「あべ弘士と旭山動物園展」

郊外の美術館でひらかれている「あべ弘士と旭山動物園展」に行ってきた。
7月初めからやっていて、行きたいと思いつつ、会期末になってようやく行けた。

「あべ弘士と旭山動物園展」_f0016892_1053359.jpgエントランスから、大きな階段で展示室のある2階に上がるようになっているのだけれど
そこに、あべさんのペンギン達のオブジェが配置さているのに、びっくり&にこにこ。
「展示室内は撮影禁止ですが、階段と、上の白熊は撮影できます」とのことで、
デジカメ持ってきたらよかったな、と思ったものの、PHSのカメラでぱちり。
「あべ弘士と旭山動物園展」_f0016892_10265729.jpg白く変形の階段を氷山にみたてて、ペンギンを遊ばせた、あべさんの遊び心。
「あべ弘士と旭山動物園展」_f0016892_10265788.jpg 足跡まであるんだから、わらっちゃった。
「あべ弘士と旭山動物園展」_f0016892_10265749.jpgステップを昇りきったところのシロクマには、近くにいた男の子に入ってもらった。
これって、たぶん、旭山動物園の看板(?)のモニュメントと同じかも。


あべさんの絵は独学だというけれど、25年の飼育員の経験に裏打ちされて
単純化されたり、デフォルメされていても、しぐさや特長をよくとらえていて
どの絵からも、動物達の息遣いが聞えてきそう。

初期の原画から、かの「あらしのよるに」シリーズの原画、
そして、工藤直子さんの「ゴリラはごりら」の原画!
これには、ぞくぞく。すごい存在感なんだもの。
アフリカを舞台にした「ライオン」シリーズも、めちゃくちゃいい。

以前、直子さんとのコラボレーションで、詩の朗読にあわせて
大きなベニヤ板に絵を描くパフォーマンスを観た時のことなども思い出したりして。
あのときは、あべさんは、まだ旭山動物園につとめておいでで、
直子さんは「なくなよなあ」の詩ができるきっかけになったエピソードを話してくださったっけ。

どれも、子どもたちが楽しめるように、低めに展示されている。
ジオラマ、というか、かきわり、というか、うまく説明できないのだけれど
北の森の様子や、サバンナの様子、氷山のある海の様子など、
そう、階段にあったペンギンみたいに、薄い板を切り抜いた動物が
それぞれの棲む背景の中に、たくさん、たくさん、たくさん、重なるように配置されていて
観るひとが位置をかえると、見えるものが違ってくるの。

会場のわきにビデオを流している場所があって
あべさんの創作の様子や、あべさんを知る方々の話などが映されていた。
中で、旭川の「こども冨貴堂」さんも出ておいでで、
あそこは一度行ったことがあるだけに、なつかしく、うれしかったりして。

たっぷり楽しんで、帰りに、ちょこっと日帰り温泉に寄ったりして、
半日の休日でした。





えーと、じつは、この日は
所属している絵本の読み聞かせボランティアの会合のある日で、
それをすっぽかしてしまったの。
まあ、読み聞かせの実践のある日ではなく、打ち合わせなどの定例会で
実質的な迷惑はかけていないのだけれど・・・・
まじめに出席した方々、ごめんなさい。
by hidaneko | 2008-08-27 20:26 | みきき | Trackback | Comments(0)


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