郊外の美術館でひらかれている「あべ弘士と旭山動物園展」に行ってきた。
7月初めからやっていて、行きたいと思いつつ、会期末になってようやく行けた。
エントランスから、大きな階段で展示室のある2階に上がるようになっているのだけれど
そこに、あべさんのペンギン達のオブジェが配置さているのに、びっくり&にこにこ。
「展示室内は撮影禁止ですが、階段と、上の白熊は撮影できます」とのことで、
デジカメ持ってきたらよかったな、と思ったものの、PHSのカメラでぱちり。
白く変形の階段を氷山にみたてて、ペンギンを遊ばせた、あべさんの遊び心。
足跡まであるんだから、わらっちゃった。
ステップを昇りきったところのシロクマには、近くにいた男の子に入ってもらった。
これって、たぶん、旭山動物園の看板(?)のモニュメントと同じかも。
あべさんの絵は独学だというけれど、25年の飼育員の経験に裏打ちされて
単純化されたり、デフォルメされていても、しぐさや特長をよくとらえていて
どの絵からも、動物達の息遣いが聞えてきそう。
初期の原画から、かの「あらしのよるに」シリーズの原画、
そして、工藤直子さんの「ゴリラはごりら」の原画!
これには、ぞくぞく。すごい存在感なんだもの。
アフリカを舞台にした「ライオン」シリーズも、めちゃくちゃいい。
以前、直子さんとのコラボレーションで、詩の朗読にあわせて
大きなベニヤ板に絵を描くパフォーマンスを観た時のことなども思い出したりして。
あのときは、あべさんは、まだ旭山動物園につとめておいでで、
直子さんは「なくなよなあ」の詩ができるきっかけになったエピソードを話してくださったっけ。
どれも、子どもたちが楽しめるように、低めに展示されている。
ジオラマ、というか、かきわり、というか、うまく説明できないのだけれど
北の森の様子や、サバンナの様子、氷山のある海の様子など、
そう、階段にあったペンギンみたいに、薄い板を切り抜いた動物が
それぞれの棲む背景の中に、たくさん、たくさん、たくさん、重なるように配置されていて
観るひとが位置をかえると、見えるものが違ってくるの。
会場のわきにビデオを流している場所があって
あべさんの創作の様子や、あべさんを知る方々の話などが映されていた。
中で、旭川の「こども冨貴堂」さんも出ておいでで、
あそこは一度行ったことがあるだけに、なつかしく、うれしかったりして。
たっぷり楽しんで、帰りに、ちょこっと日帰り温泉に寄ったりして、
半日の休日でした。
えーと、じつは、この日は
所属している絵本の読み聞かせボランティアの会合のある日で、
それをすっぽかしてしまったの。
まあ、読み聞かせの実践のある日ではなく、打ち合わせなどの定例会で
実質的な迷惑はかけていないのだけれど・・・・
まじめに出席した方々、ごめんなさい。