ここんとこ、どうもイマイチの話題ばかりで・・・
気を取り直して、書けずにいた、楽しい話題をかきましょう。
10日ほど前になるのだけれど、先々週の土曜日すてきな会があったのです。
池田正孝先生って方。わたしはこれまで存知あげていなかったのですが
大学の先生なんですけど、東京子ども図書館の理事もなさっておいでです。
児童文学がお好きで、仕事柄、外国へ行くたびに、
さまざまな物語の舞台を訪れて写真を撮ってこられ、沢山のスライドをお持ちとか。
図書館友の会の会員のお友達からのご紹介で、
友の会としては初めて主催の講演会でした。
最初は、「去年が生誕100年になるリンドグレーンでは?」と言われたらしいのだけど、
特に児童文学が好きでないと知られていない、という会のメンバーの判断で
今回はポピュラーに、「スライドとお話で旅する ピーターラビットの世界」!
いやあ、楽しかったです。(お客様も沢山おいでになって60人余)
先生が用意されたスライドはなんと約200枚!
(正式にはなんて言うのか、スライドを入れる丸いオケが3つも!)
作者の生い立ちや著作目録、英国の湖沼地帯の地図も入ったプリントも用意され
たっぷり2時間余り。ピーターラビットの世界にひたりました。
ほんと、絵本に描かれている風景が、そのまま写真にあるのにはびっくり。
「このページの猫の後ろに見えている建物の屋根は、この家のこの部分」とか、
「ピーターが上着を取り返しにいくときの石垣の塀は、ここのところ」とか。
「私有地で入れないのですが、どうしても撮りたくて塀の隙間から腕を伸ばして撮りました」
とか・・・・とにかく、あきれるというか、笑っちゃうほどしつこいというか
お好きなんだなあ、と嬉しくなりました。
イギリスが多いのは、旅する機会が多かったこともあるけれど、
ひとつには、イギリスの作家は、現存する土地を作品の舞台にしていることが多く、
また、イギリスには古いものがそのまま残されているから・・・とか。
会の後、列車の時刻まで図書館の職員も交えて
先生を囲んでお茶をいただいたのですが、
サトクリフや、ピアス、ファージョン、ランサムの世界など
2時間余、休みなしにお話された後なのに、熱く語ってくださいました。
30種類くらい、スライドをセットにして用意されているとのこと。
こちらは、先生のお話に、よだれじゅるっ。
ちょうどピアスを読み返していたところなので、なおさら。
「交通費さえ出していただければ、どこへでも行きます。
ただし、作品を読んでいてもらわないと、話が分からないですが」と、先生。
お礼状を出したら、サセックスのセブンシスターの絵はがきで、お返事がきました。
「サトクリフやピアス、ファージョンなどは、友の会全員に楽しんでいただくのは
ちょっと無理のようですから、好きな方々の小さなグループをまとめて呼んでください」
ぜひ、ぜひ、いつかまた、企画したいと思ってます。