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思い出し日記

先週の月曜日、1月30日は、
シゴトのあと、久しぶりに母校へ行ってきました。
COSMOSのお嬢さんが卒展に出品していると聞いたので。
中央線から私鉄に乗り換え、上水ぞいの道を歩きながら
冬枯れの雑木林を見上げてばかりいた、あのころのこと
写真の課題で裸の枝ばかり撮っていて、
指導教官に「今の君の心理が現れている」と
言われたことなどを思い出していました。
なんで、あのころは、あんなに辛かったのだろう、と。
今でも、冬枯れの裸の雑木の交差した枝に魅かれるけど…。

COSMOSのお嬢さんの作品がある校舎の場所を聞いててよかった。
専攻とは関係なく、ばらばらの校舎に展示してあるんだもの。
バーナーワークのガラスの作品。
話に聞いて想像していた以上に、繊細で、完成度の高い作品でした。
テーブルのガラスの面から、胞子嚢か花のようにゆらゆら立ち上がるガラスの群れ
その下には、細い根っこか菌糸のようにからみあう細いガラスたち…
その下の床面には、滴り落ちた糸とも、細い曲がりくねった石筍のようにも、
また床から這い上る芽のようにも見えるガラスたち…
同じパターンで、天井からぶらさがるオブジェあり…
作者の発想と、思いと、テクニックがうまく合致してる。

制作過程での苦労話などCOSMOSから聞いているので
努力の甲斐があったな、と、なおさら興味深く拝見…
あと、会場にはいくつもの作品が展示されているのだけれど
気になったのは、目立たない作品なのでした。
沢山並んだ中、際立って目立ち「いい!」「すばらしい!」と、
心が揺さぶられるのは2.3点。多くて4,5点で、
他のは、思いはあるのだけれどテクニックが伴わないものだったり
努力は認めるけど、感動にはつながらないもの、
胸が痛くなるのです。劣等生だった、あのころの自分を見るようで…。

コンピュータを使って小奇麗に仕上げているけれど既知の平凡なもの…
実際的とりくみには拍手するけど、完成度の足りないもの…
そして、それが見えちゃう自分…。
じりじりするような、ひりひりするような、この感覚は何なんでしょう。

それでも、新しい取り組みに出会えたのは嬉しかった。
韓国の絵本における民画について分析した論文。
すばらしい仕事に、ちゃんと読みたくて、
あとでコピーを送っていただけませんか、と頼んだけれど
聞けば、春に大阪の国際児童文学館で発表するとか…
なるほど、やっぱりね。

他にも沢山みたかったけれど、体力の限界。
ほどほどにして帰途についたのでした。
by hidaneko | 2006-02-06 23:30 | くらし | Trackback | Comments(2)
Commented by COSMOS at 2006-02-09 01:11 x
ひだねこ、ありがとう!
親ばかで、ムスメの作品を見たとたんに
「すごぉ~い!」と思ってしまって、
客観的に見ることが出来なくなっちゃってたので
これを読んで、なるほど・・・と、認識しなおしてます^^;

見に行ってくださって、ありがとう!<(_ _)>
Commented by hidaneko at 2006-02-09 21:36
>COSMOS
>「すごぉ〜い!」と思ってしまって、
わかりますよ、その感じ。わたしも「すごーい」と思ったもの。
それまでパーツで見ていて、いざ、完成品をみせられたら……
きっと、感動も一塩だったと思います。
お嬢さんにもお会いできて、嬉しかったです。
あと、今回の卒展で「あれ?」と思ったのは、記帳に書く連絡先がメールアドレスだったこと。
こちらの画廊の個展などでは名前を住所を書くのだけれど、卒展では、どこへいってもメアドなの。イマドキという感じがしました。
(お嬢さんのノートには、メアド書かなかったけど)


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