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バーサン元気

バーサンは、昨日の土曜日から
高齢の、じゃなくて、恒例のショートステイに行ってます。
(あ、やっぱり高齢でもあるのだけれど)

今日、退屈凌ぎの読み本(図書館で借りた「大活字本」今日は内館さんのエッセイ)
それに、おやつ用に小さなパックのフルーツヨーグルトとプリンをもって行った。
夕方、早めに出たつもりが、途中道路の混雑でついたのが夕食前。
バーサンは、けっこうニコニコ話していた。
「あんた東京からきたの」とか、ちょっとかみ合わない会話だけどね。

で、職員の方がいらっしゃって、
「バーサンはお元気で・・・・」と、ちょっと言いにくそうにして
「ベッドの柵を、ご自分で外されたのですよ」と。

「はあ、やりましたか。けっこう力あるんですよね。
 自分じゃ寝返りもうてないはずなのに、家でも、たーまに外すんですよ。
 だから外せないように、柵をベッドに縛ってあるの。
 こちらでも、拘束とか気にしないで縛ってください」

あくまで、縛るのは、柵がはずされないように、ベッド本体と柵を縛るのですよ。
ベッドの柵に、寝ているバーサンの手足を縛りつけるのではない。
それでも「拘束」ということで、禁止されているんだけどね。
(ホントはベッドを囲む4本柵も、良くないと言われている)
でも、身体の安全に代えられない。知らない間にベッドから落ちたりしたら大変。
職員も、家族も、四六時中みまもるのは、現実的に無理だもの。

「右側から降りる習慣なので、そっちの柵を外すの」と、わたし。
「ベッドの右を壁側に押し付ける形にしてはだめですか」と、職員。
「バーサン、右を向いて寝るのが好きなので、向いている方が壁だとさみしいでしょ。
 他のところも見えるように、ベッドの向きは変えずに、柵をしばってください。
 柵と柵を縛るのではなくて、頭側のをベッド本体に縛るの。
 足側の柵は縛らないで。そのほうがオムツ代えとかやりやすいから」

細々と指示して、「注文の多い利用者家族」ですみませんが。
バーサンの安全と快適さ、介護する側の使いやすさを考えると、こうなるのよ。

拘束を家族から言い出してもらって、職員の方も、ほっとした様子でした。
by hidaneko | 2007-09-09 23:37 | かいご | Trackback | Comments(2)
Commented by ひろ@奈良 at 2007-09-10 08:09 x
>拘束を家族から言い出してもらって、職員の方も、ほっとした様子でした。

本当はそれで良い筈なんですが、例えば、辞めた従業員が「あそこは拘束をしています」と内部告発? されると、突然監査にくることがあって、注意されることがあるので、なんだかなあ。民間活力という美名? のもとにお上は指導・監査だけなんですよね。自分で作ることもしないで。社協も撤退している地方自治体もありますしね。
Commented by hidaneko at 2007-09-10 09:25
ひろ先生はとうにご存知でしょうけど
「拘束 柵」で検索すると、あちこちで対処方法も書いてあります。例えば・・・。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/zaishien/kosoku/kosoku2_1.htm

>自らベッドから降りたい、降りて何かをしたい、そのとき限りの思いであったとしても、そう思っている人の動きを抑制すれば、イライラし、精神的に不安的になるのは当然である。
>降りることを止めさせるのではなく、降りたいという気持ちや降りたいと思った理由を大事にし、対応策をとる。
>臥床している時は、頻繁に見回ることにした。事情が許せば、職員の目が届きやすいように勤務室に近い居室へ移動していただくことも考えられる。

等々、確かにそうだけど、実際問題としていまの施設に望むのは無理ですよ。
バーサンがもうすこし頭がはっきりして、柵を嫌がるようなら、わたしも「拘束」をお願いするつもりはないですけどね。
でも
>突然監査にくることがあって、注意されることがある・・・・
で、施設に迷惑かけたら、もうしわけないですけど。
介護職の待遇、給与、仕事量などを考え合わせると、
「介護の理想を言うのなら、現場を充実させてよ」と言いたいですよね。


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