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読書は、おしゃぶり?

11日からショートステイに行ってた、バーサンが帰ってきた。
お盆をはさんで、長期にあずけることに、後ろめたさもあったけれど、
今年は異常気象ともいえる猛暑日つづき。
一番暑い夏の時期に、避暑できて良かったと思う。
わたしも、夏休みもらった気分で、けっこうシゴトや好きなことができた。

去年は、わたしの手の手術でかなり長くショートにあずけ、楽だったけれど、
そのまえ、一昨年は、大変だったんだ。汗と、アセモと、戦うので暇なし。
寝たきりで寝返りも打てないから、エアマットを除湿モードにしても、
寝て起きたときや、食後も、背中がびっしょり。
朝おきて、昼寝の後、夕食後寝せつける前も・・・・
日に何度も、お着替え、清拭、洗濯、だったものなあ。(遠い目)
水分補給や、食欲の出るような食べやすい食事も大変だったっけ。

さて、元気にもどってきたバーサン。
入院中は、全介助で極キザミ食だったのが、
施設では、おかゆ+一口大のを、自分で食べていたって。
(後半はあきちゃって、介助が必要だったとか)

家族の顔もわからなくなっているけれど、
男を見ると、施設や病院では「先生(=お医者さん)」と呼び
家に帰ってくると「おとうさん」・・・・分かってるじゃない。
でも、女の顔が分からないのよね。わたしとか、モグとか。(笑)
名前も出ない、「おかあさん」とも・・・・言わないなあ。
ま、ご本人が元気で食欲もアリ、痛くもかゆくもないから、いいんだけど。

さて、元気に帰ってきたバーサン。
元気におしゃべりしている。ベッドに入っても、なかなか止まない。
で、モグのアイディア。
「本をあげたら?」
そう、バーサンは耳が遠いけれど、目はなんとかきく。活字が大好き。
内容がどこまで読み取れるか分からないけれど、暇つぶしになる。
読んでいると、大きな声での独り言はなくなり、静かになるし・・・・・

赤ちゃんのおしゃぶりみたい、かな? と、思ったりして。
ごめん、バーサン(笑)。

ただし、本は暗いのはダメ。火事や戦争、事件物はだめ。
短期の記憶も、短くて、ほんの今読んでいるところしか分からないみたいだけど、
現実との区別がつきにくく、物語の中身を、現実と取り違えることがある。
悲しい事件は、感情の失禁状態になって、泣きぼろめくからね。
明るく、軽く、気楽に読めるもの・・・・
by hidaneko | 2007-08-28 23:29 | かいご | Trackback | Comments(2)
Commented by ポン太 at 2007-08-29 01:15 x
すごい!本を読む気力がある、元気なんですね!
家族の顔が分らなくなるのは・・・・何か変ねと言う頃からどれだけの年が経つのでしょうか?内々のことやけど、姑は5年経ちますがまだら状態!
自分のもの、人のもの分からないけど、自分の息子の顔分る。ポン太の名前は呼ばない・・・・(^^: 家に居る実母は、思ったことをすぐに言う人だから時としてウザイ時もある。。。堪忍・堪忍・自分つくりの時だ・・・よっぽどの時は部屋を出て一人にしておく、、、、聞いてられないよ~~
いずこも介護者の耐えることで成り立っているナァ~
Commented by hidaneko at 2007-08-30 06:36
>ポン太さん
進行は、それぞれかなり違うようですね。
うちは4年ほど前から、頭のスイッチがついたり消えたりの斑ボケだったのですが、
去年、約一ヶ月の長期のショートステイにあずけたら、ひどくなったようです。
でも、ボケって不思議。家にもどると、すこしはまた回復するし、
耄けて何も分からなくなるか、というと、そうじゃなくて、
美味しい、きれい、楽しいなどは分かるし、
その人本来の持っている習性など、ちゃんと残っているのね。

しかし、同じ話を、エンドレステープのように、30分も聞かされると疲れます。
介護って、ほんと「知力・体力・忍耐力」ですね〜


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