・・・てのは、たしか、永井荷風の作品だけど。
梅雨入り前の、きもちのいい初夏の日だった。
朝、早く目が覚めて、午前中に一仕事できた。
ひとつ、試作品だけど、わたして気が楽になった。
で、昼には、整形外科で理学療法。
牽引と、ウオーターベッドの治療(なんていうんだろう)
身体から力が抜けて、痛みが和らぐ感じ。
(実際にはどれだけ効果あるか分からないけど、気分でね)
でも、先週、終わったあとに待合室の自動の機械で血圧を測ったら
なんと、上が98で、下が73!(いつもは130/90くらいなのに)
くったり気分で、帰ってきたら、
Gサンとモグが力を合わせてストーブ類を片づけ、扇風機を出していた
それを横目にお昼だけ用意して、「寝る」
早起きしたから、ここで寝ておかないと、あとがつづかないし。
夕焼けがきれいだった。
夕食の支度なんてしないで、散歩に出かけたくなるような空気。
でも、そうはいかないでしょ。いろいろあるからね、その時間は。
夕食後、久しぶりに銭湯へいってきた。
日没後、まだ、空にほのあかるさの残っている時間。
目的の銭湯はお休みで、もうひとつ、たしかあったはず、と
うろ覚えの銭湯へ行く途中、西の空に
沈みかけの三日月がきれいだった。輝く☆をだっこして。
久しぶりに下駄を履いて出た。
湯上がりのほってった身体に、塗りの下駄が気持ちいい。
からんころんと、誰も居ない下町の通り、軒下に、丹精込めた植木鉢が並ぶ道を
下駄の音をひびかせて、のんびり帰ってきた。
ああ、いい気持ちだった。
梅雨入り前の、さわやかな日だった。