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緊急的処置として

バーサンを、年末まで短期入所、ショートステイお願いしました。
昨日の往診で、胸部大動脈瘤もそう今すぐ心配することもなく
特に激しい運動をしたりしなければ、ふつうに生活を送っていいとのこと。
デイサービスも、ショートステイも、血圧が高いときなど入浴を差し控えれば、問題ない、と。

で、そのことを含め、わたしが最近は、バーサンの咳で夜もよく眠れず
睡眠不足で、ぶっ倒れそうだということを、ケアマネージャーさんに電話し、
来月のショートステイを少し前倒しして、早めに入所できないか、と相談したところ、
折り返しの電話で、「施設に聞いたら、明日から年末31日まで入れます」とのこと。
よかった!  年末の施設の送迎は30日で終わりで、
31日に帰るには家族の迎えが必要とのことだけど、なんのそれしき。

さっそく、今日から、行ってもらったんだけど、
ついた頃、施設の看護士から電話で「お熱が37.2℃あります」とのこと。
体中から力がぬけたわよ。せっかく休めると思ったのに。
ごめんね、バーサン。こんな言い方して。でも、わたし睡眠不足でへとへとなの。

午後また様子を見て電話をもらうことにして、わたしは1時間ほど仮眠。
午後の電話では、熱が37、4℃とか。
ケアマネさんに相談すると、
「ふつうは38℃くらいまで預かってくれるはずけど、
ひだねこさんとこは、少し丁寧なあつかいで用心して、電話が来たんでしょう」とのこと。
もし急変したら、電話もらって受診することにして、今夜はひとまず預かってもらうことになった。

在宅では看きれず、施設では病気を理由に受け入れられないとき、
「療養型をつかうてもありますが・・・」とケアマネさんのアドバイスだけど。
N病院では、最長3ヶ月が限度だという。
S病院付属の施設では、入りっきりになるはず、という。
じつは、わたし、このへんの区分をよく理解してないのだ。
特別老人施設とか、いろいろあって、不勉強だけど・・・。

最後まで、膝で看取る覚悟はしてなかった。
じつはわたし、おむつになったら、面倒看きれないな、と思ってた。
でも、2年半前、ある朝おきたら立てなくなっていたとき、
もうポータブルトイレを使用できなくなって、おむつになって、
でも、お世話できたのよね。まだ、バーサンは、今より頭もはっきりしていたし、
入院とか入所とかできなかったわけで、自宅で看るしかなかったんだけど。

だけど、自力で排便できなくて摘便なんてなったら、看きれないと思ってた。
とてもじゃないけど、ベッドの上で排便介助? 無理無理と思ってた。
そうなったら、施設に入れるしかないでしょ、って。
でも、必要に迫られたら、看護士に訊きながら、なんとか面倒みてるのよね。

今回も、肺炎なんてなっていたら、それをきっかけに、入院してもらうつもりだった。
でも、診断は、入院の必要はなし。きっかけを失った。

姉など、「わたしなら、もっと早く施設に入れていたと思う」という。
私自身、ここまでできると思ってなかった。
でもね、このまえ、一月半のショートから帰ったとき、ボケがすすみ独り言ばかりだったけど
在宅で、話しかけていたら、会話がとりもどせてきたのよね。
すごいと思う。その回復力! 元通りのすっきりした頭にはもどれないけど、でもね。

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脳学者、茂木健一郎氏によると、脳というのはわがままなんだそうだ。
脳は脳自身の快楽のためには、体を犠牲にする、という。
楽しいと思ってすることでも、体に無理が来ていることもある、
ストレス解消の楽しみが、ストレスになることもある・・・ということであるが。

それを聞いて、思った。
自分では大丈夫と思っていても(これは脳の活動ね)、
体が悲鳴を上げることもあるんだな、って。疲れた!とか、眠い!とか、痛い!とか。
「これ以上もう無理です」って、体が白旗あげる。
たとえば、手根管症候群。これも体の悲鳴かも。
自分の体の声に耳を傾けるとしたら・・・その結果、バーサンの入所ということになったら

ちょっと気持ちの整理ができないでいる。
他人には「これまで頑張ったんだから、もういでしょう、限度よ」なんて言えるけど
バーサンは自宅が好き。自分の家が一番落ち着くと言う。
たぶん、入所したら、よけいにぼけ、体力も気力もおちるだろうし
結果、死期を早めることに・・・なーんて、考え過ぎなのか。

姉は以前、介護に関しては、ひだねこの判断にまかせる、と言ってくれていた、
Gサンは、自分の親なんだから、自分がいいと思うようにしたらいいと言ってる。
でも、これって、責任が全部私にかかってくるとも言える訳で・・・
お年も98歳、ここまでくれば、もう十分に生きたはずだけど、
わたしの選択決定で死期を早めることになったら・・・なーんて、
こころが、ざわざわしている。

夕方、ボーズくんに電話したら、
あす時間があったら、バーサンのショートステイ先に行ってみてくれるという。
ちょっと、たよれるみたいで、ちょっと安心。
by hidaneko | 2006-12-29 23:11 | かいご | Trackback | Comments(2)
Commented by ひろ@奈良 at 2006-12-29 10:30 x
この国は国民の福祉の事なんか全く考えていない。無策だ。
なにが「美しい国」か。みんなの心が醜くなっているのに、更に教育基本法改悪で国民の心はすさんでいくばかり。

老人介護にしたって、国は何の方針も持たず、在宅が一番と言って金のかかる施設を減らしていく方針で、療養型施設も介護の方は全廃、医療の方も激減させる。

老後は在宅がよいのに決まっていると誰もが言うが、「在宅」に等しいケアが出来る施設が必要なんです。専門家が体も心のケアをしてくれる施設、そして訪れてきた家族と楽しいひとときを過ごす事の出来る施設が日本にないから、国は国民の老後の事なんか全く考えていないからそんな言い方をして無策だから、家族に押しつけるんですよ。

国民の生活はお前達で何とかしろと言いながら、国に尽くせよって勝手なんじゃない。北欧のように国民を第一に考える事を放棄したのは誰なんだ。そう言う政治家(為政者)を選んだ国民にも責任はあるんですがね。

まあ、こんな事を書いていたら共謀罪で、そのうち逮捕されるんだろうなあ。
Commented by ひだまりねこ at 2006-12-29 11:21 x
老人介護も、健康保険も、障害者への対応も、年金も、税制も、弱い者いじめだなあ、と痛感する今日この頃です。
上の人たちには、塗炭の苦しみなんて、わかりもしない、わかろうともしないで、ただの数字合わせなんだろうと思います


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