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球根三昧、鵙日和(もずびより)

昨日はグラジオラスの球根を掘り上げた。
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白花と赤花。球根の色も違って白と赤。
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春に植えた時は「あれ? こんなに小さいの?」と思ったのに、
新しく出来てた球根は、その4倍はある。
チビっこい白いのは木子というらしい。
まだ茎が青いけど、これくらいが掘り上げ時期らしい。
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部屋のヒヤシンスは根が伸びてきたから、アルミホイルで覆った。
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根が育ちやすいようにね。
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これはサフランです。
三年放っておいた球根が生きてた!
「ひょうたんつぎ」みたいに、古い上に新しい小さいのが重なってる。

陽のあたる外の段に腰掛けて、
サフランの球根の皮をむいて、生きている球根をより分けていた時、
朝のEテレの俳句の時間を思い出していた。
「鵙日和」もずびより、と読むという。初めて知った季語。

そして、そこからの連想でこの歌を思い出した。
♪もずが枯れ木で鳴いている おいらは藁をたたいてる
 棉びき車はおばあさん コットン水車もまわってる〜♪

サトーハチローの作詞。「もずが枯れ木で」
2番で、みんな去年とおなじ、けんども兄さがいないと歌い、
3番で、「兄さは満州へいっただよ 鉄砲が涙で光っただ」と続く。
反戦の歌。厭戦の歌。

ひだまりねこが、ひなたぼっこしながら、球根の選別。
平和だからこそできること。

このあと、たくさんの球根を植えた。
工事などで3年前に掘り上げ、北向きの縁側の天井付近の棚に
籐のバスケットに入れて保管していた球根を選別した。
ヒヤシンスは全滅(毎年、水栽培のを花後、地植えしてたもの)
チューリップは枯れたのと生きてるの半々。
日本水仙はほとんど生きていた。皮を剥くと芯が瑞々しい。
スノーフレークも丈夫だ。皮が増えただけで、芯はしっかりしてる。
サフランは、上記の通り。

それら、小さな球根は来春は花は咲かないと思うけれど
植えることで葉が出て球根が太るだろうと予測して
プランター4個と、植木鉢3個にも、さらに地植えもした。

こうやって、来年や再来年を期待して球根を植えるのも、
来年も再来年も、変わらずに春が来て、変わらずに平和だと思うから。

こんな風に思ったのは、昨夜読んでいた本の影響もある。
『風がはこんだ物語』
…ゴムボートで漂流する数人の難民を勇気付けたのは、
バイオリンで語られる馬頭琴の起源の物語。
そして、それぞれ難民たちが語る故郷の話。
読みつつ、今も戦時下にある人々に気持ちを馳せたから。


戦時中なら、のんきに園芸などやっていられまい。
こんなに、のどかな秋の陽をあびながら、
来年や再来年に咲く花を期待できるのも、平和だからこそ。

で、突然だけど、安倍政権反対!と強く思ったの。
改憲、じゃないや、破壊憲して、戦争への道を歩きたがる安倍政権。
軍事費が莫大な借金になって居ると聞く。
70年代のフラワーチルドレンじゃないけど、
まさに「爆弾より花を!」である。

by hidaneko | 2018-11-04 18:22 | きせつ | Trackback | Comments(0)


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