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映画「ブランカとギター弾き」を観てきた

映画好きな友達が薦める「ブランカとギター弾き」
観に行こうか迷って、ネットで検索したら、
日本人の監督というので俄然、好奇心が湧く。

日本人の長谷井宏紀の監督で、
イタリアの映画プロデューサーと、
フィリピンの制作プロデューサーがかかわり、
撮影は日本人で、音楽はロスアンゼルスの日系人(?)
舞台はマニラのスラムで
主人公の少女はYoutubeで歌をアップしていて監督に見出されたとか、
盲目のギター弾きは実際にマニラで流しをやっていたひと、
少年たちは実際の街角でスカウトされ、オーディションを受けたとか……
と、とにかく国際的でユニーク(と、サイトで知ったのだけれどね)

ストリートチルドレンの少女、ビアンカは、
「父親は知らないし、母親は男と逃げた」という。
仲間の子供たちと物乞いやスリなどしながら街で暮らしながら、
ビアンカは母親と親しげに歩く子供たちを目で追ってしまう。
カメラはビアンカの目線で、何度も、何度も、親子連れの姿を写す。
遊んでいる子に「ごはんだよー」と呼ぶ声や、
親に寄り添って歩く子供の後ろ姿など……

(あらすじは、公式サイトにもある程度書いてあるけど、
思い出しながら書いていったら、ネタバレみたいになったので、
More にしました。)

哀愁を帯びた挿入歌(公式サイトで聴けます)と、
ラストの言葉がいい。

人にとって、家族とは、なんなんだろう
居場所とは、なんなんだろう、と考えさせられた。





仲間とのいざこざからダンボールの家を壊されたビアンカは、
本当に、一人で街に放り出されるが、盲目のギター弾きと出会う。
ギターを弾いて投げ銭をもらう白髪のピーターだ。

ある日、街角のテレビである女優が養子を取ったというニュースを見てた男が
「いい女だなあ、金があったら俺が買いたい」というのを聞いて、
母親を金で買うことを思いつく。

「母親は買えないよ」とピーター。
「どうして? 子供は大人を買えないの? 大人は子供を買うのに」とビアンカ。

ビアンカは街角の文書書きやコピー屋にたのんで「母親買います」の
「WANTED」のポスターを作ってもらい、町中に貼りまくる。
母親を買うお金を作るために、スリやかっぱらいを繰り返す。

ピーターのギターに合わせて歌うことを覚えたビアンカは、
ふたりで、ライブレストランで働いたりするのだけれど・・・

あれこれあって、ピーターと別れたビアンカは、
あれこれあって、ピーターと出会いたく
「盲目のギター弾きを知らない?」と、人々に聞いて歩く。
ピーターの方は「母親を買うという女の子を知らないか?」と聞き歩く。
雑踏の中、夜の街……
ビアンカは、騙され、女に売られそうになるところを逃げ出し、
あれこれあって、ピーターと再会。

「わたし、孤児院に入るわ。連れて行って」
と、修道女のいる孤児院に行ったものの、夜中に抜け出しピーターを探す。

「家というのは、待っている人がいるところ」



by hidaneko | 2017-09-07 22:00 | みきき | Trackback | Comments(0)


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