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ほんとに気がつかないのか

我が家の階段は急だ。
昔の家だから、踏み板の部分も狭い。
だから、2階から降りる時は気をつけて、
片手を手すりに添え、段数を数えながら降りている。
1,2,3,4(踊り場) 5,6,7,8,9(踊り場) 10,11,12,13,14,15(床) というふうに。
それが癖になっている。


だけど、ふと、うっかりして、
というか、気がよそにそれて、数え間違って
最後の段を1段、飛ばしてしまった。
ドタンッ!と床を強く踏んで、「うわっ!」と、叫び声が出た。

というのは、階段から表玄関が見えて、
Gサンが靴を履いている背中が見えたのだ。
「あ、出かけるんだ〜」と、ふと、気がそれたわけ。

幸い、転ばなかったけど、
「うわっ!」と、叫んで、内心「しまった」と思った。
「なにをバタバタやっているのだ!」と言われるかと思ったのだ。
Gサンは、なにも言わなかった。
なにも言わず、振り向きもしなかった。
淡々と靴を履いて出かけて行った。

「大丈夫か? 怪我はないか?」と言われるとは期待してないけど。
私が転びそうになったのを気がつかなかったのかなあ。
聞こえなかったのかなあ。

なんだか、自分が空気になったような気がした。


by hidaneko | 2017-06-11 13:51 | かぞく | Trackback | Comments(0)


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