平了(たいら・りょう)さんのブログ。
「僕の消灯時間まで」の4月19日がよかった。
胸をつく言葉に出会った。
知っている人も多いと思うけれど、平了さんは、東日本大震災の後、津波被害にあった家屋の泥出しや片付けなどで活躍した「スコップ団」の団長さんで、近年は成人男性で組織される「青空応援団」の応援団長をやっていらっしゃる。
お仕事も、デザインや企画や写真や多岐にわたり、ファンキーベイビー工務店の親方でもある。
今日の話は、その工務店としての仕事で行った先のこと。
詳しくはリンク先を読んでいただければいいのだけれど、仕事先でおばあさんが話しかけてくる、とのこと。
そのおばあさんの話が、お年を召していらっしゃるせいか、ループする。
そう、うちのバーサンもそうだったけど、くり返し、くり返し、同じ話をしたっけ。こっちがうんざりするくらいに、ね。
そのときの平了さんの対応が、素晴らしい。
>人を軽んじてはいけないと思う。
>何回も同じやりとりをすることは面倒くさいのではなく、同じ本を何度も読むのと変わらない。
>決して薄くはない「おばあさんの本」を今日も何度も読み返してます。
そうなんだ!
「同じ本を何度も読む」
これは、わたしだってやること。好きな本は繰り返し読む。
そう思えばいいんだ、と知らされた。
自然にそう思う、平了という男、すごいな、と思う。
よく、「人は一冊の本」と言ったりする。
「年取った人は百科事典と同じくらいの情報量をもっている」とも聞いたことがある。
そんな人の話を、ちゃんと聴いただろうか。
ループする年寄りの話をちゃんと聴いただろうか。
追記:
スコップ団については、このブログでも、取り上げたことがある。