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手術の当日・06年06月29日(木)

左手が少し使えるようになり、
忘れないうちに、と思い、書いちゃった。
はい、馬鹿です。しからないでください。
長文ですけど、体験談など……

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6月29日(木)
朝9時半からの手術で、9時に来るように言われたのだけれど
夜明けころには目が覚めた。
晴れている。窓の外、鳥が鳴いていた。シジュウカラみたい。

庭へでて、水やり。梅雨だけど、このところ雨なしで植木鉢も乾いている。
コーヒーを淹れ、軽い朝食。

そうこうしているうちに、夜勤明けのGサンが帰ってきて、病院へ送ってくれるという。
近ごろのGサンの運転、注意不足で恐いのね。それも夜勤あけとなると…。
「疲れているだろうから、いいわ、タクシーで行くから」と固辞しても
「俺が送っていく」と言うのでありがたくお受けした(けど、ちょっとこわかった)。

時間ギリギリについて、受付をすませる。
整形外来で血圧、体温を測り、再確認の問診。
・既往症、アレルギーは?
・朝食は軽く食べてきましたか
・化粧、マニキュアしていませんか
・ツメは切ってありますか
・コンタクト、入れ歯はないですか、などなど

それから、数人がいちどに呼ばれて、
列をつくって2階の手術室まえに移動。
そこのベンチでしばし待つあいだ、女性患者で雑談。
年配のひとりは、顔のあずき粒ほどのイボの切除、
もうひとり中年の方は、指の大豆大のガングリオン。
そして、わたしは手根管症候群。
それぞれ、簡単な日帰りの手術、ということ。
手術室と書かれたガラス戸の中には、いくつもの手術室があるみたい。

貫頭衣みたいなワンピース型の術着と不織布のヘアキャップを手わたされ、
スリッパに履き替え、更衣室でパンツ以外すべて脱いで着替える。
(していれば、眼鏡、コンタクト、入歯、ピアスなど外す)
いよいよ、手術室へ案内される。

そう広くもなく狭くもない、ふーん、という感じ。
天井からは無影灯
まん中にベッドがあって、黒いレザーのうえに、
白いムートンとバスタオルが敷いてある。寒くない工夫みたい。
「そこへ寝てください」と、看護師さん。
体をくるむように、タオルケットをかけてくれて
「寒くないですか?」と訊いてくれた。寒くはなかった。

左側におしゃもじみたいに手術台というかテーブルが付きでいている。
左手の手術だからね。これが右の手術なら右に張りだすのだろう。
「血圧は自動的に5分置きに測りますから」と、右腕にバンドが巻かれる。
計測や記録の看護師さんみたい。
もうひとりの看護師さんは、手術台の横で
手術に必要な器具やガーゼなどを拡げて用意している。

左腕は、肘から上を消毒。
おしゃもじ状のテーブルに青いシートを拡げ、その上に手を載せ、
ポンプ式の容器からポビドンヨード(イソジン)だろうか
スポンジにつけて、ごしごし泡が立つほど手をこする。
てのひら、手の甲、肘までしつこく、しつこく、何度も。
すぐそのあと、しめった不織布でふき取っていたけど。(笑)

音楽がかかっていた。かなりハードなロック系の曲。さっき、ベッドに寝たときから。
「音楽がかかっているけど、先生が好きな曲なんですか?」と看護師に訊いてみる。
「いいえ、べつに。そのへんに数枚あるうちの適当なのをかけているんです。
 先生は、たぶん、聞いていないと思うわ」そういって別なのに変えてくれた。

「どんなときも〜 どんなときも〜♪」
看護師ふたり、なつかしい曲ね、などと話していた。
以前、大きな手術をしたという友人は麻酔の前、
中島みゆきの「ヘッドライト、テールライト」を
フェードアウトして聴かせてもらったと言っていたっけ…
そんなことを思い出していた。
どうせならわたしも好きなCDもって来ればよかった、なんて、ね。

「不安じゃないですか」
「そうでもないです。手術をするところを見たいといって、
 先生に、そんなの初めてだ、と言われちゃいました」と、わたし。
「うーん、めずらしいけど、たまにいますよ、見たいという人」
「手術中は無理でも、縫ったあと
 包帯を巻く前にでも、見せてもらえないかしら」
そんな雑談をしていた。

先生がこない。
手術室のベッドに寝たのが、9:30
消毒などがおわったのが、9:40
右側の壁に時計があるので、それを見ていた。
看護師がでたりはいったりして、ようやく先生が来る。
「先生、携帯、不携帯でしょ」「うん」

顔に前、スチールの腕木状のものにシートがかぶされカーテン状態。
わたしからは、左側の手術の様子は見えなくなる。
左腕に止血タイがまかれ、腕を高く上げ「エアーが入ります」できつくなる。

「麻酔の注射をします、すこし痛いですよ」と先生。
看護師が、ぎっちりと、わたしの左腕を押さえる。
そんなに押さえなくても、動かさないのに、と思ってた。
手首に、チックンと注射針の痛み。すううっと液が入る感触。
掌の方に、無感覚の領域がふくらんでいく感じ。

「痛みに強いんですか?」と、看護師
「いえ、めっちゃ弱いです」と、わたし。
「このまま、麻酔が効くまで3分待ちます」と、先生。
時間は、ちょうど9:50

・・・・・・・・・・・・・
「痛いですか?」と先生。
「痛くないです」と、わたし。
「もう切っています」と先生。

すうーと、音もしないし抵抗もなくぜんぜん気がつかなかった。
局部麻酔は、本当に掌のあたりだけで、手の側、指先には触感がある。
先生の手があたる感触があるのだ。

やがて、メスの先でこまかく、ギシギシ、ガシガシと、
慎重に、靭帯をほんの少しずつ切っている感じ。
それから、ちくんちくんと縫う感じがして、プチンと糸を切る音。

そこで看護師が先生に声をかけてくれた。
「ドレッシングするまえに見たいんですって」
「見ますか?」
「はい、見せてください」

顔の前のカーテンがのけられ、手術の部位が見えました。
手の、手首のスジのところから、掌がわに2,3センチくらい。
ぷちぷちと縫ってあるのも見えました。
「ありがとうございました」
時刻は10:00すこし過ぎ。
「手術自体は、ほんの10分ほどです」といっていた言葉通だった。

包帯とギプスをまかれ、更衣室で自分の服に着替える。
(かぶり式のスポーツブラを購入していてよかった。
 経験者からお聞きしたように、ブラのかぎホックも留められないもの)

すべて終わって、会計をすませたところで、PHSのメール着信音。
遠く離れたところに住む友だちからだった。
「痛いの痛いの飛んでいけ〜(^-^)/~~ 
 麻酔が切れたころ、このおまじないが効きますように」って
念力を送ってくれたのだった。

帰ってきたてパソコンを開いたら、
掲示板やラリーやメールで、友人達からの励ましのメッセージ。
とても心強く、嬉しかったです。
by hidaneko | 2006-07-01 01:21 | からだ | Trackback | Comments(7)
Commented by ぼやっき at 2006-07-01 10:54 x
うーーん
すばらしい 私なら やっぱ みれませんよ
でもまぁ 術後に こんな長文・・・・・・w
性分はしかたないですね

ご苦労様でした
私 これからw 先生ところへwいってきますwwwww
Commented by ぼやっきー at 2006-07-01 10:59 x
馬鹿投稿 ご容赦w
でも まぁ 私が オペしていただいていたとしたら
つめ切っていくだけだったのかww
あとはTしゃつ一枚きていくだけかww

うーーん 女の人って大変だね
いろいろw 化粧も服装もね
すこし きになったものでwwww
はい おばかさんですからw
まぁ まぁ わらってやってくださいなww
Commented by COSMOS at 2006-07-01 12:35 x
はぁ~・・・・・読んでるだけで緊張した~^^;
・・・・で、読み終わった今、左掌が、なんか重苦しい感じ。
想像力、豊かすぎるもんで^^;

医学って、すごいね、やっぱり。
順調に治りますように^^
Commented by チカ at 2006-07-01 14:15 x
あたしも緊張したよぉ~
読み終わったら、体がぞくぞくしてきた
手がおかしいよぉ~
あたしが手術したんじゃないのに。
ギシギシガシガシなんて聞こえたら手を引っ込めそう^_^;

ほんと、無理しないで、お大事にね。
Commented by hidaneko at 2006-07-01 21:39
>ぼやっきーさん
ズボンも、ウエストゴムのがいいみたいですよ。
ぴっちりしたズボンの前ボタンをとめ、チャックを上げるのも大変だもの。
幸い、わたしは普段からエスニックのだぶだぶゴムズボンだから平気。
Commented by hidaneko at 2006-07-01 21:42
>COSMOS
めったにないチャンスなので、突撃詳細メモを書いちゃいました。
終わってしまうと、たいしたことない手術なのよね。
いまは、ひたすら安静にしてますけど、バーサン帰宅後が、ちと気掛かりです。
Commented by hidaneko at 2006-07-01 21:44
>チカ
緊張させちゃいましたか。ごめんなさいね。
チカも普段から、文字から絵柄を想像する力が強いものね。(*^。^*)



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