タナ猫は、朝になると「外に出して」と呼びに来る。夏は4時前からだったけど、最近は朝が遅くなり、5時。5時になると、必ずわたしの布団の枕元で「だせ〜、にゃあ〜」と鳴いて、爪付きポフポフ。こっちも朝、寒くなってきたし、起きたくない。5時半まで待たせて放牧。
裏玄関の戸口には、すでに外猫グレイが待っている。タナ猫とグレイ、一緒に遊ぶと思うと違うんだな。タナ猫は、どこかへ遊びに行ってしまって、グレイが戸口に残る。餌を欲しそうに、少し高い声で「ニャア」と鳴く。「ごめんね、餌はタナ猫が戻ってきてからね」と、わたし。すこし、グレイと遊ぶ。逃げないグレイ。
最近は手のひらに乗せた餌を食べるようになってきていたグレイ。だんだん慣れてきて、体を撫でさせるようになった。今日は携帯で写真が撮れた。
グレイをなでるコツ。よく「顔の下に手を出して顎を撫でる」と言われるけど、グレイの場合は違う。それをやると逃げられる。まず背中にそっと触れるのだ。嫌がらなかったら、そのまま尻尾の先までなでる。すると、次には自分からすり寄ってくる。頬をなで、それから、あごの下をなでる。しまいには、ぐるんと寝転んで丸くなって、お腹をみせることもある。
グレイ、これから北風冷たい冬が来る。うちの子になってくれたらいいんだけど。
まだ慣れないだろうな。
(まあ、タナ猫と、グレイ猫と、二匹の男猫が家の中にいるって
ちょっと想像がつかないんだけど。二匹でからまって大あばれするのか、
それぞれのテリトリーを持って共存するのか……)