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家族会議

今朝、アリさんが出かけると言う。
5連続の休みを採るように会社から義務づけられている、
その休みに、夫と旅行する予定を立てていた、
そこへ、マイがだめかもしれない、とメールしたので
休みを一日前倒しして、帰省してくれていたのだ。
今日から、前の計画の旅に出ると言う。

出かける前に、家族がそろったので、
マイのこと、もしもの時にどうするか、意見を聞いてみた。
縁起でもないかもしれないけれど、死んだ後にもめるのは嫌。

・これまでの飼い猫と同様に、庭に埋葬するか
・ペットの火葬場に頼むか。
 火葬場に頼むと、松竹梅じゃないけれど、ランクがあって
 ・合同火葬=他のペットと合同で焼いて、お骨は霊園で合葬
 ・個別火葬=個別で焼いて、お骨はあとで取りに行く
 ・立ち合い火葬=個別の火葬に立会いし、お骨揚げまで

ネットで調べたことを伝え、意見を求めた。
「お前の意見はどうなんだ?」と、Gサン。
「庭に埋めるか、火葬にするか、迷ってます。
 だから、みんなの意見を聞きたいの」

Gサンは
「これまでお前が決めてきたんだから、好きに決めたいいじゃないか」

ああ、あのときといっしょだ。
バーサンが入院していて、退院後をどうするか、家族で話し合った時。

〜〜〜〜

「いろいろあるだろうけど、母さんがこれまでやってきたのだし、母さんのいいようにしたらいいと思うよ」

あぁ、この期に及んで、まだわたしに下駄をあずけるか!?
自分で決断しようとせず、自分の意見を言わずに、人にあずけるか。


〜〜〜〜

まったく、同じ状況で、モグが聞いていられず席を立った。
アリさんは
「お母さんにまかせる、とかじゃなく、お父さんはどう思うの?」
「今すぐには決められないよ。もっと時間がいる」とGサン。

ああ、まったくもって、バーサンの時と同じだ。

「火葬にするにはお金がかかります。
 庭に埋葬するには、うちのスコップ(シャベル?)は、刃先がすり減って鈍って、深い穴をほれないから、新しいスコップを買ってきてもらわないと」と、わたしは、現状を説明する。

Gサンは「古いスコップでおれが穴を掘ってみて、だめだったら新しいのを買ってきたらいい」

アリさんも、あきれ顔。
結局、自分の意見は言わず、あいてにまかせるGサン。
ああ、これがアスペちゃんなのか・・・

「はい、わかりました」と場を〆て
アリさんを高速バスの乗り場まで送っていく車の中で
「火葬にしましょう! 父さんがああいうのだから、決めちゃいましょう」と、アリさん。

アリさんを、高速バスの停留所で下ろして、
帰り道、つらつら考える。

明日から、モグちゃんが旅に出る。
来週は、わたしが旅に出る。数ヶ月目から決まっていた仕事。
マイがどれだけ持つか分からない。
片方の留守中、土葬にしたら「お別れ」がちゃんと出来ない。
「立ち合い火葬」にしてもらって、お骨を拾ってきて
庭に、骨をうめよう。
それなら、どっちか片方が留守で居ないときでも、
最期の最後の「お別れ」は、お骨を埋める時に出来る。
歴代の飼い猫と同じように、庭で眠れる。

マイ、ごめんよ。
まだ、生きてるのにね。
一日でも、半時でも、生きていて欲しいと思っているのにね。
でも、バーサンの時もそうだったけど、
死の前後はバタバタするの。
前もって決めておかなくちゃいけないこともあるの。
辛い決断だけど・・・

決めたことで、ゆったりとした気分でマイと付き合える。
マイと向き合える。

生き物の死に往くのを見守るのはつらい。
それは、ヒト(バーサン=実母)でも、
愛猫(ドジ猫マイ)でも、変わらないのよ。

いや、人間様と、駄猫を一緒にしては顰蹙を買うだろうけどね。






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

自分で決断を下さない。
責任を他のヒトに委ねる・・・
アスペちゃんの特徴。

一昨日、マイに栄養剤をやってて、
わたし、人差し指を噛まれたの。
もちろん、それは覚悟の上。

だけど、噛まれた、指に穴が開いた、血が出た〜!
って、モグちゃんと騒いでいるのは見てたはずなの。

だけど、Gサン
「燃えるゴミはこれでいいのか?」って。

たしかに、一昨日は燃えるゴミの日でした。
でも、指を噛まれたのは8時頃。
ゴミ出しのリミットは9時。
いま、騒いでいる今、それを言いますか?
今の状況、わかりませんか〜〜?
はあ、アスペちゃんには、状況がわからないのね。
わたし指からぽたぽた血を流しながら、
Gサンにゴミ出しの指示をしました。


〜〜〜

もうひとつ、

マイが外に出たがって仕方ないの。
ガラス戸を開けていると、網戸の前で
出たがって、「あぁ〜」って鳴くの。
でも。
昨日はリードで外を歩けたけど、今日は無理。
もう、マイは、餌どころか、水も飲まなくなっている。
ふらふら、よたよた、歩いてる。

それを、外に出せるか?

気がついたら、Gサン、マイを外に出してた。
リードをつけて、散歩させてた。

ああ、でも、マイのやりたいことを、
いま、やらせてあげるのもいいのかも、
たとえ、それで寿命が数日縮んでも・・・・
と、放置プレーしてたのだけれど。

散歩から帰ったGサン、
マイのリードを外して、玄関におきっぱ!
マイ、玄関の上がり段の上で、へたばってる。
Gサンは、玄関に外から鍵をかけて、別棟の自室に行ってしまった。

マイ、玄関で「あぁ、あぁ〜」と、力なく鳴いてる。
上がり段でへたばって、歩けないのだ。
それが分からないか、Gサン。
ちゃんと居間にあげて、落ち着いて眠れるようにしてやらないとダメなのに。

ああ、アスペちゃん、わからないのね。
出たがっていたマイを出してやり、散歩させて
自分はいい気持ちなのね。
マイがへたばって歩けない、ということに想像がつかないのだ。


これが現実。

ひとつひとつは、ささいなことだけど
積み重なると・・・・はあ〜
by hidaneko | 2014-09-11 23:05 | かぞく | Trackback | Comments(6)
Commented by ぼやっきー at 2014-09-12 08:14 x
記事がダブルアップされたましたので上の方にレスしときます
ごめん文字数制限にかかったので 自分ちにでもUPします

大切なことを前をむいて遂行することは難しい
私もどちらかというと前を見ずに逃げ出したい口です

でも そうなんだよね きちんとお別れするためには必要なことなんだなぁ

ややもすると 人とペットを同列で扱うなといわれることもおおいけどさぁ
飼い主にしてみれば家族の一員なんだよね 本当に

だから私も いままでそうしてきたように最後をきちんと送ってやりたい
と思うのでした。

追伸
私の思いはさておき
マイちゃん(いとこの子どもと同じ名前でついついマイ姫さんになりますが)が、皆様に看取られて安らかに天に召されますように

本当に余命に時間がないのだとしたら、のこされた時間がすばらしい物になりますように心から念じてやみません

通りすがりの猫偏愛のぼやっきーでした
でも ほんとうは 華々しい復活と大脱走を一番願ってるんだ

Commented by hidaneko at 2014-09-12 09:39
>ぼやっきーさん

あらら、ダブル投稿してましたね。
下のをひとつ、消しておきました。

>人とペットを同列で扱うな

ペットも家族の一員だけど、動物は動物、と思っています。
猫の食器と、人間の食器は一緒には洗わないし(笑)
人間の食べ物を、猫にやることもしません。

犬を結婚式に抱いてきた家族もどこぞでいましたが
(はい、アリさんのお連れ合いの、御家族です)
わたしは、正直、内心、やだな〜、と思っていました。

マイのお骨を拾ってきても、人間の仏壇に入れることはしません。
だから、庭に骨を埋める、というか、散骨?することにしたのですが。

そのへんのケジメは、ケモノとヒトとの区別はしますが、
命を見守るきもちは・・・・同じなんですよね、バーサンもマイも。
Commented by くろねこぶんた at 2014-09-12 21:18 x
マイちゃんの生命力、すごいなぁ。
うちの前の子も、獣医さんに「今日でもおかしくない」って言われて数日がんばって、
獣医さんもその生命力に驚いてました。

どんなにどんなに長生きでも、
やっぱり少しでも少しでも長く・・・と思うよね。
いい時間であるように、祈ってます。

でもほんと、ぼやっきーさん同様、華々しい復活をあちきも願ってます。
(ちょっと横レス失礼します)
Commented at 2014-09-12 21:34 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by hidaneko at 2014-09-13 04:09
>ぶんたさん

ありがとう。
ほんとに、マイは、よく頑張って居てくれます。
水も飲まなくなって(水を指先につけて、口につけようとしても首を振っていやがるの)、もう3日になるのに、わたしが外出から帰ると、玄関まで出てくるの。ただ、自分が出たいがためかもしれないけど。なにしろ自己チューな子だから。

以前、獣医さんに「猫は餌を食べなかったら3日で死ぬ」と聞いていたのに、もう10日ですよ。
ただただ、見守ってやりたいと思っています。

こんなに、みなさんに思いを寄せていただいて、幸せな猫だわ。
Commented by hidaneko at 2014-09-13 04:20
>鍵 at 2014-09-12 21:34 さま

コメントありがとうございます。

人間、だれだっていびつで、凸凹で
わたしだって、かなりの欠陥商品ですが・・・(^^ゞ

治らないもの、相手を変えようもないものだったら
こちらがどう変わるか、どうやったら日々を生きやすくするか、
取説をいま模索してます。
子どもと違い、おとなの場合は、なかなかやっかいですね。

ご紹介いただいた本、読んでみます。
いま、花風社の「発達障害は治りますか?」(神田橋條治ほか著)を読みはじめたのですが、読みにくくて。
(対談集なのですが、発言者を名前でなくアイコンで示してて、それが見にくいの)

他にも、見てみますね。



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