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弱い者イジメでしょ

旅行中はニュースに疎くなる。朝、ホテルのテレビで見るくらい。
男児が被害者になった二つの出来事はさかんに報道されて知っていた。
でも、こういうのって、テレビにはそう出ないのよね。
帰宅して、地元の新聞の見出しを見て、ドキッとした。酷い!
「成人ニートは扶養控除せず」
「就業促進へ自民、年齢制限見当。子育て減税、財源確保」
以下は検索して、ヤフーニュース より引用
ニートは扶養控除外 自民が検討
 自民党税制調査会(柳沢伯夫会長)は21日、少子化対策としての子育て支援減税の財源を確保するため、所得税の扶養控除(1人当たり38万円)に年齢制限を新設し、成人したニート、フリーターを対象から外す方向で検討に入った。現行制度は、成人した子どもが経済的に自立しないまま、親が生活費を負担しているケースも控除対象となっているため「子育ての負担軽減という趣旨から外れる」(税調幹部)と判断した。
 少子高齢化による労働力の減少を補うため、ニート、フリーターを抱える世帯の税負担を増やすことで、若年層の本格的な就労を促進する狙いもある。現在は収入が一定以下の親族であれば、年齢に関係なく扶養控除の対象となる。
 控除対象から除外した場合、サラリーマンと専業主婦の夫婦が年収103万円以下の成人したフリーター1人を扶養する世帯の納税額の増加は、年収500万円で約3万円、年収700万−1000万円で約7万円の見込み。
(共同通信) - Yahoo News 5月22日(月)

いま、好きでニートやフリーターをやっている人って少ないんじゃないかな。
若者に辛抱が足りないとか、甘えているというのは、偏見だと思う。
現状は、正規に就職できずに仕方なくバイトやフリーター、ニートしてるのが大多数では?
賃金が安くて、自活できないから親の家に同居しているんでしょ。

親だって、甘やかして養っているのではない。
自分の子を路頭に迷わせることが出来ないから、身を削って食わせている。
ニートがいる家庭は、ちゃんとした稼ぎがある家庭より、貧乏ですよ、当然。
年老いた親の稼ぎに、おおぜいぶら下がっているわけだから。
子供もちゃんと職について、稼ぎの一部を家に入れていたら、どんなに楽か。

扶養控除をはずしたからといって、すぐに子供が職に就くなんて現実では無理。
きつくなるのは、かろうじて子供を支えてきた老家族のほう。
弱い者イジメですよ、これは。

とくに、精神を病んでいたり、障害などマイナス要因をかかえている人には辛い処置だ。
この春に施行された「障害者自立法案」で障害者はよけい暮らしにくくなった。
いわゆる32条、通院医療費公費負担の制度がなくなり、医療費の負担が増した。
 (当事者の子供は働けなくて払えないから、とうぜん親の負担がましている)
授産施設も下手すると利用者の賃金より利用料のほうが高くなっているという。
「精神障害者保健福祉手帳」も、交付の条件が厳しくなっている。
手帳がなくては障害者控除もうけられない。
モグは滑り込みで統合失調症という診断で手帳をもらったけれど、
実際はこの病気としての症状は軽く、2年後の更新時の見直しでどうなるやら。

せめてもの扶養控除も、廃止の方向で検討されると…?
今年の確定申告から高齢者控除もなくなっているし。
貧乏なものはなお貧乏に。格差はますます拡がるばかり。
これは、弱い者イジメ以外の何者でもないです。
●精神障害者保健福祉手帳
精神に障害がある方が各種サービスを受けるために必要な手帳です。

○対象者
統合失調症、そううつ病、非定型精神病、てんかん、中毒性精神病、器質精神病及びその他の精神疾患を有する方で、 精神障害のために長期にわたり日常生活又は、社会生活への制約がある方。等級は、1〜3級があり、病気と障害の状態 の両方から総合的に判定されます。(有効期間2年間)。病名や病院名の記載はなく、写真も貼付しません。 初診から6ヶ月目以降申請ができます。

by hidaneko | 2006-05-23 14:20 | うきよ | Trackback | Comments(0)


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