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コールセンターの実情(?)モグの場合

NHKの番組、4月24日のクローズアップ現代は見てないけれど、
コールセンターというのは、かなりキツイ仕事みたい。
モグは、いくつかのコールセンターに派遣されたことがある。
ネットの光の勧誘とか、クレジットの滞納の請求とか、水回りの修理の受付とか、
そのほかにも、いくつか…。

例えば、ネットの光の勧誘。
コンピュータが自動的に電話をかけて、モグは相手先にマニュアル通りのことを話す。
目的の、パソコンを使っている本人が留守だったら、いつなら居るか確かめたり・・・
電話に出たのがお年寄りだったりすると、話しが通じなくて長引いて困るとか。
「留守電のほうがまだ楽なのよ、つぎ掛けられるから。
電話した数、リストを何枚こなしたかで評価されるからね」と。

クレジットの請求は、悪質な滞納の取り立てでなく、
うっかり忘れていて残高が足りなかったなど、軽度の相手だったから
まだ食ってかかったりされることは無かったというけれど
ひとつ電話を切ると、すぐ休むまもなくコンピュータが自動的に次の電話をかけ・・・
延々とつづいて、休憩時間は2時間に五分程度とか。
(その間、水を飲む閑もない、トイレにも行けない)
それも、監視するチーフが電話内容を聞いていて、手間取っていると飛んでくるとか。
頭につける(なんて言うのだろう)バンドが頭をしめつけて、痛くなると言っていたっけ。
そこで、突発性難聴になったんだ。

一時期、対人恐怖症みたいになったこともあるモグ、
電話に出ることさえ出来ず、こちらからかけることもできなかったモグが
たとえ、マニュアル通といえ、話すことを仕事にするのは無理があるんだけど
他の職種は(某会館の受付とか大学の研究室の事務とか)、面接しても、おちたり、
お中元センターの短期の仕事も、研修だけうけて結局本番には行けなかったし…。

無理して、外で働かなくても、まず、家で家事手伝いでも良いと思うのだけれど。
それができず、家にいるときは、ほとんどモグモグ……それが2、3カ月も。
いざ仕事となると、きつい仕事を引き受けて、ギャップが大きすぎるのだ…。
「電話仕事は無理だから、別のをさがしなさいよ」と言っているのだけれど、
いつも自分で(派遣の紹介で)決めてきて、わたしは出かける朝に知らされるの。
「ひだねこに言うと、怒られるから」ってモグは言う。
ただモグの身を思って心配しているだけなんだけど。

水回りの機器の修理の受付は、頭に掛けるタイプじゃなく、
ふつうの受話器の電話だったから楽だとはいえ、
職場が遠く(ふつうの人にはふつうの距離なのだろうけど)
駅までバスで20分、そこから徒歩で20分……
朝8時の始業10分前に着いているためには、バス時刻のせいもあって、
7時には家を出なくてはいけない。
睡眠障害で就寝時間が不規則なモグにはつらいこと。
「トップはいい人だし、和気藹藹の空気なの。
寒いから水道管破裂など、トラブルの電話の受付は、
朝の10時までが勝負、あとは楽なのよ」と言っていたけど
風邪で休んだあと、風邪は治っても気分がすぐれず、冬の道が通えなかった。

昨日いったところは、関東県のケーブルテレビの勧誘。
「自動でなく、自分でかけるんだけどね、掛けても掛けても、どこも留守なの。
1時間に40軒はかけたわ。それが休憩入れて6時間。
夕方、やっと契約を3つ取れて「ようやくやる気がでたね」っていわれたけど
やる気ははじめからあっても、相手が居ないんだもんね」
ノルマはないけれど、1時間にひとつは契約を取るようにいわれているとか……。

「わたしの友だちの、東京の○○さんのところ、
ひとつ契約がとれると大きな仕事になる職種なんだけどね。
そこの支社の名古屋では、ほとんど男性社員なんだけど、
契約がとれないと、イスが無くなっちゃうんだって。
手に受話器をガムテープでグルグル巻きにされて
契約が取れるまで立ったままで、電話をかけるんだって」と、モグ。

テレフォン関係といっても色々あるけれど、
プライドとか、やりがいとか、そんなのを計算にいれなくても
ただ時給のためでも、キツイ仕事だとおもう。
たぶん、当地は、関東圏より人件費が安いのではないかな。
他県をも守備範囲にしているらしいから。

と、書きかけて検索してみたら……
やっぱり、人件費が安いから、こっちにも来るのね。
直のバイトやパートより、派遣が多いとモグも言っていた。
労働力は使い捨てなんですね。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku2006/0604fs.html
NHK・クローズアップ現代
4月24日(月)放送
苦情・勧誘引き受けます
〜コールセンター急増の舞台裏〜

企業撤退などで苦しむ地方で雇用確保の救世主とされているのがコールセンター。各企業の問い合わせ・苦情受け付けの窓口として重みを増し、時給が東京の半分ですむため地方への進出が急速に進んでいるのだ。自治体では土地や人材育成を準備し、激しい誘致合戦を繰り広げている。しかし、コールセンターの進出が、地方に新たな問題を引き起こし始めている。移管したコールセンターの中には、次々と退職する職員を地元で埋めきれず、規模縮小に追い込まれたところもある。企業を代表して厳しい苦情に対処する負担に耐えられず、心の病で辞めていく人も多いという。この3月、初めての「離島のコールセンター」が誕生した長崎・新上五島町や札幌市を舞台に、地方経済が置かれている実状を検証する。
(NO.2231)

by hidaneko | 2006-04-25 01:04 | かぞく | Trackback | Comments(4)
Commented by ひろ@奈良 at 2006-04-25 14:00 x
そうですか。コールセンターってのがあるんですか。
一時期、NTTがうるさかったので、家では、ナンバーディスプレイで出ないのですが、医院にしょっちゅう掛かってきました。
電話の相手は、NTTの職員かと思い、そうなら、医院であることを解って、掛けて来たのかと腹が立ったので、診察中にかけてこないようにと、ちょっと怒ったんですが、職員とは限らないのですね。
悪いことをしたなあ。相手に罪はないのに。
Commented by ふいづ at 2006-04-25 15:03 x
私も見ました、その番組。コールセンターって企業の人たちがいると思っていたけど、そうとも限らないんですね。
ずっと電話をかけ通しで、苦情を言われても、それが電話を受ける人のミスではなくても、たとえ相手が理不尽に食って掛かってきても切れないって言うのは辛いよなぁ、ストレスの多い仕事だよなぁ、それでもずっと受話器を離せないとなると耳も悪くするだろうなと思いながら見ていました(どうしても耳が気になってしまうのよね)。セールスの電話、断るにしても「ご苦労様」って言いたくなってしまいました。
Commented by hidaneko at 2006-04-25 23:56
>ひろ先生
リストにしたがって自動的にかけるので、職業までは分からないそうです。
それにしても、勧誘の電話って(特にNTT)うるさいですよね。
我が家にもよくかかってくるのですが、「いりません」と、簡単にお断りしています。
「いいです」というのはYESなのかNOなのか分かりにくいので。
Commented by hidaneko at 2006-04-26 00:01
>ふいずさん
耳に来ると思います。神経も使うし。それで時給が高いのでしょうが、長続きしないので、派遣で補うらしいです。
簡単に断るにしても、ねぎらいの言葉ひとつかけることで楽になるでしょうね。


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