お年寄りの所在不明について、気にっていたことを書いたら
友だちが教えてくれました。
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若かりしころに勤めていた 某 民間救急指定病院での一幕
行路病人 (いわゆる身元不明の行き倒れの方)不幸にしてお亡くなりになられた その後の対応は、管轄の役所へ。結局行政が葬式費用を出して 当地で無縁仏と・・・・
これでこの方の 人生は終わり そればかりか その記録にはきっとなんのデータもなく 後に身内がたどり着けるはずもなく ここでまた 一人の行方不明高齢者のデータは住民登録先で永遠の時を刻むことになる
こんなことがきっと日本中におこっており この問題は、かなりシビアで 一つの町村レベルで解決なんぞできやしないんだろうなぁと
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これを聞いて、かすかに「あぁ(やっぱり…)」という思いと
でも、どこか遠いところのような気持ちもあって、
「友人も体験してるなんて、珍しくなく、あるものなのか」という思いと
複雑な感じがしました。
身元を確認できるものを持っていないと、
例えば意識不明で担ぎ込まれた時なんて、
どこの誰だかわからなくなっちゃうんですね。
別々の町で別々に処理され、追跡調査もできないなんて
なんか、やるせない気持ちがします。
「事件に巻き込まれて」なら警察も身元調査に動くんでしょうが。
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行路病人が特別多いわけではないとおもいますが、予備軍はそれこそ昔の比ではなくおおいと私は感じています。
東京のダンボールハウスの住人さん 大阪では 釜ヶ崎の住人さん、むかしでいえば 動物園前公園を生活の場とされてきた方々と近年の派遣労働者としての行き先を立たれた方々
この方達の半分以上の方は、病気すれば即 行路病人となられるのではないか と私は感じております。
もちろん 世捨て人となりたくてなった方々のことを除いても
相当数の方が、現に、住所不定なわけで、公的な保険を利用できる状態にない
これは これで私は本当に由々しきこととおもうのです
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住所不定の方々とか、徘徊老人のかたがとか、
ほかにもいらっしゃるわけですね。
たまたま、今回の111歳のご老人のことがニュースバリューがあり衆目をあつめたけれど。メディアがさわいで、つつかれたお役所がちょこっと動いたみたいだけれど・・・
たまたま、うちに100歳以上がいて、これらの報道(高齢者の行方不明など)が気になったのですが、関係ない人には、関係ないんだろうなあ・・・。
今日はお盆の最後の日。
さきほど、送り団子をつくりお供えしました。
バーサンが「あっちの世界は遠い。向こうへ着くのに遅れないように、早めに送り出すものだ」といっていたので。……来年は、バーサンも鬼籍かなあ、なんて思いながら。
ふだんは無宗教で、仏壇に向かうのも形式的なわたしですが、お経、和訳されているのを読んでみたら、えっこう良いことが書いてあって、じーんとしました。
盂蘭盆会は、自分の祖先をまつるだけでなく、餓鬼道におちているひとたちや、無縁の仏様をもおまつりするものだ、と、これ、むかしバーサンにきいたことなんだけどね。