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霧の夜に

今日は霧が出ていた。
夕方と、朝も。
街に白い海がおしよせてきたみたい。
遠くのビルが岩礁のように見える。

夕方の街に
犬を散歩させる人たちは、いつも見受けるけれど
今日は、玄関先で植木鉢の植え替えや
小さな庭の手入れをしているひと、
玄関前においた水槽の水替えをしてる人など、
いいな、と思いながら見てきた。

暑くもなく、寒くもなく
こんな季節が一番好きだな。
地方都市に住んでいる幸せを感じるひととき。


この同じ時に、同じ空の下で
苦しみ悩んでいるひともいるということ。
それをいったら、世界各地の戦闘地域は?とか
飢餓貧困の中で暮している人は?とか
際限なくて、
悪くすると偽善的にもなってしまいがちだけど……

また、よそから見たら、
介護度5の年寄りを抱え、精神障害者の家族をもち
連れ合いとの意思の疎通もうまくいかず
シゴトも少なく実入りも少なく、
よく平気で生きている……なのかもしれないなあ。

でも、
風呂上がりの夜更けにわざわざビールを買いに街に出て
人通りのない、白くけぶる、さわやかにしめった街をあるき
車さえ音もひくく静かに、滑るように動いているのを面白く見て
「こんな夜も、いいな」と思える感性も、いいんじゃない?
by hidaneko | 2010-05-21 23:49 | くらし | Trackback | Comments(0)


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