旅の第一日目。
海側の駅で乗り換え。レンガの車両庫は珍しいのか鉄道マニアが5,6人カメラを向けていました。
一両編成のワンマンカー。お客さんは、鉄道マニア:地元民:観光客が同比率くらい。行く先の沿線にも長玉をかまえた鉄ちゃんがポイントポイントにいました(笑)
緑したたる川沿いを走っているあいだも、なんだかのんびり浮世離れしてて『やまのかいしゃ』の気分でした。
着いた山の駅は、遠くに残雪の残る山が見えました。駅前の蕎麦屋さんでザルソバ。さすが本場、うま〜♪
街はけっこう閑散としているの。タクシーに乗って運転手さんに聞いたら、6月と11月は一番観光客が少ないんですって。
外国風の作りのペンションや小さなホテルはどこも小奇麗にして、玄関先や道にそって花がいっぱい。
今回の宿も、玄関先にラベンダーの茂みのある小さなホテルです。ご夫婦でやっているのか家庭的な感じ。3日間、われわれだけの貸し切りなんだって。
ホテルには先にI先生ご夫妻や長野から来ている方が着いていて、ご挨拶とお茶の後、近所へ散策に。
ホテルやペンション、山小屋の間の細い道を「どこに行けるのかな」と歩いたり
青い松ぼっくり(?針葉樹のマツカサ)をひろったり
老猫にあいさつしたり
せせらぎを渡ったり、きままにのんびりと、他のメンバーが集まる夕方まで散策したのでした。
それにしても、I先生の好奇心旺盛というか、無邪気というか・・・。
泊まるホテルの裏庭にバラのアーチや、まだつぼみのアジサイの茂みがあって、そこへ行きたいのだけれど入る道が分からないの。
先生ったら「こっちにいけるはずだよ」と茂みの中をどんどん歩いていったりするの。
「こっちは行き止まりですよ。ロープが張ってあります」と言っても、
「行けるはずなんだがなあ」とずんずん進んでいくの。
(でもそこ、よそのホテルの裏庭ではないの?)
わたしもそういうのって、けっこう好きだけどね。
図々しいというのとはちがって、小さな男の子のような無邪気な好奇心かな?
この好奇心が、I先生の活力の元だな、と思いました。喜寿とお聞きしましたが。
お仕事でヨーロッパへ行くたびに、足をのばして絵本や小説の舞台をたずねて写真に撮ってきて、それをスライドにして見せてくださるの。
裏庭を背にした暖炉の前で、蝋燭をともしてのお話会と、夜のスライドの話は、またあとで。