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まだまだ続く、ネタバレ大会

さて、夜会です。

今日って、日にちが変わって、もう昨日になっちゃたけど
夕方、バーサンの病院へ、退院の下準備などで行くのに
車を走らせていて、ふと、夜会で聞いた歌のフレーズが浮かんだの。

どの曲も、始めて聴く曲で、うろ覚えなんだけど・・・・

      あ、一言ご注意。
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浮かんだフレーズは
♪109番目の除夜の鐘 鳴り止まなければ・・・っての。

聞き違いがあったら、ごめん。

除夜の鐘は百八つと決まっていて、
それは、人の煩悩の数、業(ごう)の数だと・・・


でも、わたし、業も煩悩も108どころではなく
109も、もっと、もっと、鳴り止まなそうで・・・・・

森鴎外の『山椒太夫』を元にした、というのは前宣伝でしられているけれど
第一幕の「約束は、その場の気分」って歌、
姉と会う約束をしつつ、会えなかった弟の視点、ってのが、
すごく新鮮というか、胸を突かれた、というか・・・・
こういう見方をできる中島みゆきって、すごいな、と思った。
これって、歌だけ聴くと、男と女の恋の駆け引きにも取れるのよね。

第二幕の水中のシーンは、入水した姉の世界・・・・
これって、やはり、原作を読んでないと分かりづらいと思った。

わたしが泣いちゃったのは、慟哭してしまったのは
「安寿恋しや ほうやれほー 厨子王恋しや ほうやれほー」って
原作にもある歌の部分。
静かに、静かに、同じフレーズを繰り返す歌、心に沁みて、涙がぼろぼろ止まらなくなった。
わきにアリさんが居るのに、拭いても、拭いても、涙がとまらない。
前に、リフレクソロジーで目にお灸をしてもらいながら涙が止まらなかった時のように。
心が、やんわりとほどけて、心に鍵をかけて留めておいた思いが溢れてしまったの。

つい、モグと重ねてしまっていたんだ。
解決していない拉致のことも思い出したりして。
どんなになっても、母親は、子どものことを思っているんだ。
子どもにしてあげられなかったこと。
自分の業(ごう)の強さなど、あれこれ重ね合わせてしまって・・・・・

それにしても、みゆきさんの歌唱力、表現力はすごい。
静かな曲から、激しい曲まで・・・まっすぐに、心にひびいて来た。

観た後、アリさんとお茶したときに話したことは・・・・
どっちも、夜会を生に観るのは2度目で、夜会自体をあまり知らないのだけれど
前のは、それ自体で完結していた、ということ。
前のが「銀河鉄道の夜」を下敷きにしていたと、アリは知らなかったのだけれど
夜会「24時発00時着」では、それなりのストーリー展開があり、
終わりは、それなりに、納得のいく結末が用意されていた、と。

「今回の「今晩屋」は、それ自体では、とても分かりにくかった。
コンサートとしては楽しめたけど」って、アリさん。

わたしは、
中島みゆきの、剽軽な部分になぜ観衆は笑わなかったのか。
夜会って、そんな儀式みたいなものなの?と、つい、思ってしまった。
うーん、信者にとってはそうなのかなあ。
「フル金(NHK・FMでやっていた、ジョイフルポップ金曜日)」を聴いていた者としては
あの「がはははは」と笑うみゆきさんも、中島みゆきなわけで。
別れ歌や、しんみり歌うみゆきさんも、中島みゆきのわけで。

今回は、ちょっと、舞台装置に懲りすぎ、というか
生火やお堂の崩壊シーン、ラストの方の水の使い方も、度肝ぬかれたけれど。
もっとシンプルな舞台装置の夜会を思っていたので
「そこまでやらなくても・・・」という感じもありました。
ACTシアターの杮落とし、だったというから、
そのせいもあったかな、と思ったりして・・・・。

あ、座席はACTシアターの方が見やすかった。
すり鉢状に、急斜面で、後ろの席だったけれど舞台がよく見えた。
翌日は、前に「夜会」を観たシアターコクーンで別の劇を観たのだけれど、
前の座席との間がせまくて、脚の置き場にこまりました。
(そう長い脚でもないんですけどね。観劇時間が四時間余だったせいかな)
by hidaneko | 2008-12-09 02:20 | みきき | Trackback | Comments(0)


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