チラシの裏

いつかは、お別れが来ること
いつも、心の中で覚悟してる。
そういう生活。

でも、いよいよかな、となると
ぜんぜん、覚悟できてない。

敗血症だって。
高齢だしね。
抵抗力落ちてるだろうし。
いつなんどき、どうなるか・・・
わかってるんだけどね
シュミレーションできない。

病院の帰り、海によった。
半月+αの、白い月が東にかかり
日は西に沈むところだった。



病院の帰りは、疲れる。
これは、介護のきっかけになった入院のとき
痛切に感じていた。
冬の夜、病院の玄関で月を見上げて
無力感に涙してた。

今でも、病院の帰りは疲れる。
慣れたはずなのに。何も重労働するわけじゃないのに。
かかりつけの鍼灸師がいっていた。
「“気”をとられるからね」って。
ああ、やっぱり、そうなんだね。
わたしだけの思い込みじゃなかったんだ。

「そういうときは、ね。気の充実してるひと
赤ちゃんとか、太った人の側に寄るといいの」とも。

寄る人、ないから、
でも、病院の気持ちを家に持って帰れなくて
わたし、海に行く。
海に会いに行く。

海だと、“素(す)”の自分になれる。
バーサンの介護人じゃなくて
だれかさんの妻や母じゃなくて
素の、ひだまりねこになって、自分と対峙する。

色んな言葉や、色んな想いが、浮かんでくるけど
それは、海に溶けて・・・・・
日本海の夕日みたいに、海に溶けて・・・・
わたしは、ふつうの顔に戻って、家路につく。

看護師さんが言うのよ。
カーテンの向こうで、バーサンのお世話しながら。
わたしが来ていることに気付かずに・・・・
「ミヨさんがおしゃべりしないから、さみしいわ」
「いつも、色んなこと、おしゃべりしてくれるのに」

これは、前に介護施設の方にも言われたこと。
「ミヨさんが、元気をくれるのですよ。
 色んなこと、おしゃべりしてくださって・・・」
これは、痴呆が進む前も、つい最近のかなり耄けてからも。

とりとめもなく、大きめな声でおしゃべりするバーサン。
みんなに好かれて、幸せだね。

今日も、敗血症で個室に移され、24時間の点滴で、
それでも、夕食時には、口からの投薬を飲めて、
その、お薬を飲ませてくださった看護師さんが
「ミヨさんがおしゃべりしないから、さびしわ」と。

うるさいと、思われても仕方ない、バーサンのおしゃべり。
エンドレステープみたいに、同じことを繰り返すおしゃべり。
うるさくて、うざったいと思われても仕方ない
それが、他の方々に、なんか、明るく、受け止められていて、嬉しい。

嬉しいのだけれど、
その、おしゃべりもでないくらい、容体、悪いのかなあ。

そんなことを、考えて、海を見ていた。

けっこう外面がいい、と、
外面如菩薩、内心如夜叉
と、言われるくらい、ある方面では
疎ましがられていたバーサン。だけど。

なんか、ね。もういいよ、って感じ。
人間、100年も生きてたら
浄化されるっていうか、
もう、いいでしょ。憎むのはそれくらいにしても。って思う。

あした、わたし、ボランティアの予定。
バーサンが、瀕死(?)の状態なのに
なのだから、
ドタキャンしても叱られないと思うのだけれど
代役のひともいるの、わかっているけど、でも・・・

逆に、ふつうにしていたら
バーサンも、容体急変とかしないような気がして
莫迦みたいだけど、
わたし、あした、
絵本の読み聞かせボランティアに行きます。
朝、急変の電話がないかぎり・・・・

今日は一人の夜。
バーサンは病院で
Gサンは仕事で
モグはオッカケで。

そう、モグのこと。
この期に及んで
オッカケに行っちゃったよ。
知ったのは昨日で。

バーサンが入院と決まって、モグ曰く
「あらー、こまった。わたし、東京行くのよ」と。

それでも、協力したい気持ちはあるのね、とわたしは思ったのだけれど
でも、行く、とモグ。

止めるのは、バーサンの看護の要員のためじゃないよ。
モグ、このところ、眠れなくて、薬増やしてたりしてる。
B'zなら、先週の土日、地元で連チャンで行ったでしょ。
もういい加減にしたら・・・・の気持ち。
体調わるいのに、オッカケより、自分の体、大事にしなよ・・・の気持ち。

そのことについて、Gサンに言ったら
モグに「どうしても行くというのなら、もう帰ってこなくて良い」と言ったとか。
それを知ったのが、バーサンを救急搬送して
救急で受診している救急診察室の外の廊下。

「ええっ!?」ドキッとしたよ。

それ、まずいよ。そんなこと言ったらあの子
『じゃあ帰ってこない』って友だちのところに転がり込むよ、きっと。
Gサンにそう言ったら
「それくらい、強い思いだということを伝えたかった」って。

でも、なんで、そのことばになるの?
それじゃあ、まるで
「俺の言うことがきけないヤツは要らない」と言ってるみたいじゃない。

前にもあったんだ、同じようなこと。
アリさんが、大学を中退して上京しようとしたとき。
「お前のようなヤツは生きていても仕方ない
俺が死ぬとき、お前も殺して連れて行く」って。

後で聞けば、愛情の裏返しだ、みたいなことを言うのだけれど
でも
言われた方はトラウマになるよ。
しばらくしてから、アリさんに訊いたら
「そんなこともあったね。わすれたよ」と、
吹っ切れた様子だったけれど
あの子の方が大人だけど。

でも、わたしは忘れられないの。
我が子を要らない子だなんて言われたこと。

そして、また、今度、モグのことを切り捨てるようなことを言う・・・・・・

頼むよ、Gサン。
わたし、バーサンのことだけでも手いっぱいなの。
ココロがはち切れそうなの。
お願いだから、これ以上苦労を増やさないでよ。
・・・・・・・・という、思いは、どうも伝わらないようで。

昼ごろ、起きてきて
それでも、出かけるというモグを
ハグして、
「あんたは、大事な子なんだから、
Gサンが何といっても、わたしには大事な子なんだから
帰ってきてね。
行くのは仕方ないけど、帰ってきたら、一緒にクリニックに行って
先生に此れからのこと、相談しようね」って。

・・・・・・・・・・・
眠れない夜。
ひとりごと。
つぶやいて。
でも
それって、
ブログって、
全世界に向けて
愚痴っていることなんだよね。

以上
チラシの裏(にでも書いて捨てるような愚痴でした)。
ごめんッ!
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by hidaneko | 2008-06-14 00:38 | Trackback | Comments(2)
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Commented by そよふわ at 2008-06-14 01:26 x
そうか。。
久しぶりに徘徊してみたら、、、
お母様のお歳を考えると、少しでも症状が軽くなるといいですね。

お母様はもちろんのこと、
ひだねこのご家族がすこしでも心おだやかに過ごされますように。。
Commented by hidaneko at 2008-06-14 06:12
>そよふわ

さんきゅ。


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