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写真はつかれる

比較的のんべんだらりと、融通の利く時間割で暮らしているのだけれど
たまに、とても忙しく行き来する日があって、そんな日は、ちょっと自慢したくなる。

今日もそんな日だった。
11時から会議なんだけど、資料をよく見てなかったので、朝早めに起きて見直し。
シャワーを浴びて、洗濯をしつつ、朝ご飯。
車で外出、ガソリンスタンドへ寄って、レギュラー満タン(このボロ車、燃費悪いなあ)
お菓子屋さんに寄って、美味しいクッキーを買って
そのまま、会議のある建物へ移動。二時間びっちり会議して
会議の参加者と会食。(キレイな幕の内なんだけど食べた気がしないのよね〜)

そのあと、「すこし写真を撮らせてください」って。苦手なんだ〜。
魂を吸い取られる感じ、といったら大時代がかっているけど、疲れる。
(自分を実際よりよく見せようと、潜在意識が働いて、緊張するから疲れるのかなあ)

次のシゴト先へ行く前に、ひといき。美味しいコーヒー屋さんでぼんやり。
この時間無駄かな、と、考えたけど、やっぱりこれは必要な空き時間。
豆を買いに来た女性客と、マスターのやり取りを、脇から面白く拝見。

車で約30分、移動して、元N町のN図書館で、二週間前借りた本を返却。
そこからまたすこし車で行って、このまえメダカの取材先へお礼のご挨拶。
お孫様にと、美味しいクッキーを手土産に。

そこから移動して、メダカの飼い主を紹介してくれた友の職場へ
行ったら、留守で(気を遣わせると悪いので、わざと連絡しないでいったんだけど)
美味しいトマトをくださった奥様にと持っていったスイーツを職場の方にあずけて、

そこから、また車で一五分ほど移動して、道を迷い迷い、はじめてのI図書館へ。
これはシゴトではなく、単なる趣味の問題なんだけど、
そこへ行った目的は、利用者カードを作ってもらうため。
市町村合併で同じ市になったその図書館、もうすぐ電算システムも合併するというので
「いま、そこのオリジナルのカードを作っておくと記念になるよ」と入れ知恵されて。
馬鹿だね〜、と思いつつ、カウンターで申し込んだら、司書の方が
「このカードのデザイン、村だったときに公募して決めたデザインで
愛着があるんですよね、合併でひとつのカードになって、なごりおしいわ」と。

霧っぽい雨の中、田園都市のI図書館から、緑したたる山道を越え、
海岸道路へ出て、バビューーーン。
約40キロを戻ってきて、街で美味しいパン屋でパンを買い
近所のスーパーで夕食の支度の買い物を買って、
帰ってきたのでありましたとさ。ふう。

な〜んか、くたびれたと思ったら、やっぱり写真のせいよ。
車の運転はすきだから、往復100キロくらいはへっちゃらなんだけど。



シゴトの合間に、息抜きで美味しい珈琲屋さんに入ったのだけど、
「本日のサービス珈琲」など飲みながら、ぐだぐだしていたんだ。
そこって自家焙煎で、豆もハンドピックで選んだり、けっこうこだわりのある店で、
豆だけ買いにくるお客さまも多いの。
おなじみの客など、それぞれ好みで注文して買っていくんだけど、
初めてらしい中年の女性が「豆ください」って来て、マスターが応対してたのね。

「何にしましょう」
「よくわからないんだけど・・・・ブルーマウンテンあります?」

「ございますが、お好みをお聞かせいただけたら、お選びしますが」
(カウンターの奥の棚には、壁一杯に、コーヒー豆の入った瓶が並んでる)
「・・・うーん、一番高い豆って、やっぱりブルーマウンテンでしょう?」

「コーヒーは、豆の値段と美味しさが比例するとは限らないので、
採れる量がすくなければ、需要供給の市場原理で、お値段は高くなりますが、
値段と味とは関係ありません。倍高いから倍美味しいとは限らないのです」

かみ合わない会話。マスターが、だんだん、むっとした口調になってきて、
(いや、とても温厚なマスターなんですけど、コーヒーにはこだわりがあるのね)
女性客はマスターおすすめのを二種類買って、
「えーと、粉みたいなのにしてください」
「お挽きするんですね、ペーパードリップ用でいいですか?」
って、挽いて袋に入れてもらって、いざお勘定という段になって
「やっぱり、ブルーマウンテンも下さい」って・・・・・。(笑)
(その店、豆の質の割に安いんだけど、ブルーマウンテンは他の倍以上の値段なの)

午後の閑な時間で、やがてお客も帰って、誰もいなくなってから、マスターに
「コーヒー好きの友だちに、豆を三種類送りたいんだけど、お勧めはなんですか?」
と、聞いてみました。
「深煎り系が好きみたいなので、ごく浅煎りのは対象から外してください」と。
なにしろ、リストには50以上の種類が、浅煎りから、中煎り、深入りと並んでいる。

マスターは、にこにこ。コーヒー豆の入った瓶をいくつも棚から下ろし、
ふたを開けて香りをかがせてくれました。
「同じ産地、例えばケニアでも、農場によって、香りがちがうでしょ」と。
ケニアだけでも四種類も! とにかく、あれこれ、取り出して、さらには
「いま、釜から下ろしたばかりで、
ほんとうは、2,3日置くと香りが立つんですけど」
などと、ブリキ缶に入れた、まだぬくもりのある豆も見せてくれました。
煎りたての豆は香ばしく、コーヒーというより、
焼き立てのパンにも共通するような、やさしく、甘い香りがしました。
(うちの近所の自家焙煎の店は焦げ臭いけど、ここのは、ぜんぜん違う香り)

マスターの能書きを聞きながら、
沢山の豆の香りを試すことが出来て、楽しかった〜♪
by hidaneko | 2007-06-21 22:40 | しごと | Trackback | Comments(1)
Commented by ぐ〜 at 2007-06-25 15:02 x
>「倍高いから倍美味しいとは限らないのです」
同感です。
もちろん手間ひまかけたものの方が美味しいし
皆が美味しいと思うものは、自ずと高めの値段設定だったりして
値段て、ある程度、美味しさの目安にはなるけれど
そればっかりでもないですよね。好みもあるし。
特に上のほうになると、そう感じますね。
そのマスターのお話、私も聞いてみたくなりました(^^)


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