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日曜日

Rくんがきた。
モグちゃんも一緒に、病院へいった。

バーサンは、寝ていたけど行ったら目を覚ました。
「自分の道をまっすぐ行きなさい」と言った。
「太い道も細い道もあるけど、二本三本はない。
一本の道をずっといきなさい」
って、痴呆でも言うことは教師っぽいのよね。

病状は微熱が続いている。37度後半の熱はないと言う
今週、退院できるのかなあ。

帰り道、Rくんに借金を申し込まれる。
4,5,6月と、給与が研修医時代よりかなり低くて、
お引っ越しもしたし、奨学金や車のローンなども払っていて大変みたい。
Gサンは、まだ車なんて贅沢だ、って言っていたけど、
Rは県内各地に仕事で行くから、必需品なんだよね。
「7月からバイトできるようになれば、今年度中には返せると思う」と。
定期、解約だな。

モグちゃんが、また、リスカした。
一緒に病院へいくのに半袖に着替えて、わかった。
新しい赤い傷。浅いけど。
ドキッとしたけど、面にはあらわさず、冷静に対応。
手当てしてあげながら、そっと聞いたら、
昨夜、したという。また、知らなかった。

病院から帰ってきて、
鞄のPHSを見たら、メールが来ていた。
Rくんから、口座番号を知らせてきたのかと思ったら、
昨夜、モグからのメールだった。
一行「頭が痛い・・・」と。
知らなかった。心が痛いよ。

これに、わたしが気付かなかったから、リストカットしたのか。
メール着信にすぐ気付いて、対応していたら、切らずにすんだのか。
家の中では、携帯電話を不携帯のじぶん。
昨夜、パソ室で仕事しているときは、PHSに気がつかなかったもんな。
常に、気を張っていなくてはいけない時期かな。


今日は、いい天気だ。
真っ青な空に、日差しがまぶしい。







モグのリスカはボディーブローのように、こたえる。
Gサンに話しても、理解がなくて、よけい哀しくなるので、もう言わない。

「切るが悪いことと知らないのか。おまえ、教えてやらないのか」
「わたしも言っています。彼女も悪いことと知っているはず」
「知っていて切るなんて、変だ!」
「だから、心を病んでいるんですってば」
4月13日の、はじめてのリスカのときの会話。

「お酒飲むなっていって、切っちゃ駄目っていって、
わたし、どうしたらいの」って、身もだえして泣くモグを、
わたし、抱きしめるしかなかった。

そして、このあいだも、そして、こんども。
面では動じない顔して、何でも受け止めるよ、って顔してふつうにしているけど、
(大騒ぎしたら、母親を悲しませた、という思いで、
またモグが苦しむのが分かっているから)

でも、6月8日、これはバーサンが熱を出した日。
(あれはモグが食事介助にいってて、わたしが行くのが遅れた日だった)
そして、また、彼女にかなりのローンがあると分かった日も・・・。

お金はなんとかする、まだ、わたしになんとか出来る金額だから。
でもこれが、続くと、困るなあ。

心を慰めるために、好きなバンドのコンサートへ行くのは良いけど、
無計画にお金を使うこと、なんとか止めさせたい。
Gサンは「日ごろ寝ていて、遊ぶときだけ元気になる」と批難する。
T先生は「自分の好きなことでも、動けるだけ良いと評価してあげてください。
彼女からあれを取り上げないでください」という。

自分を全否定されたと受け止められて、
ODとか、リスカとか、もっと過激な行動に出られたら・・・・

わたしは、あの子の、すべて受け入れる。
何があっても、見方だ。見捨てない。
でもね、ボディブローのように、効くのよ。
哀しみが、じわじわと、心をむしばむの。

Gサンは分かってくれない。説明しても理解出来ないみたい。
当てには出来ない。
姉娘も弟くんも、ようやく、自分一人で糊口をしのいでいるところ。
当てにしちゃいけない。
がんばれ、ひだまりねこっ!


by hidaneko | 2007-06-17 11:18 | かぞく | Trackback | Comments(5)
Commented by ひろ@奈良 at 2007-06-17 17:28 x
絶対的な医師不足なのに、国は医師の養成など全く考えていません。それは金がかかるからです。それと医師が増えれば医療費が高騰すると考えているのです。今でもそこそこやれているじゃないか、研修医をもっとこき使えと言わんばかりです。
前にも書きましたが、低医療政策(何が何でも医療費を削る政策)で、医療機関の倒産が増えることでしょう。北海道でも、市民病院と労災病院の合併という記事が載っていました。これでまた、一つの病院が消えます。
僻地に医師が少ないので、国は勤務医の中から、僻地に応援する医師を出すことを病院に義務づける方針です。身分不安定で、保険にも入れない、研修医をこき使うことで、しのぐつもりです。
新研修医制度(総合診療方式の臨床研修医制度)が病院閉鎖の原因のようにマスコミも書き立てますが、実際にはそうではなくて、慢性的な医師不足と、慢性的な医師の労働加重で、この先、もっと医師は減るでしょう。歳を取ったら早めにリタイアしたいからです。医院を開いていたら、身体も経営も成り立たなくなった時代なのです。
Commented by ひろ@奈良 at 2007-06-17 17:38 x
(その2)奈良でも南部の方には、産科の診療所も病院もなくなってしまいました。小児科、産科の次に、麻酔科と外科が確実に減ります。閉鎖です。外科がなくなれば、内科医も外科処置できる科が病院になくなると、病院から撤退するでしょう。どんどん病院が減ります。低医療政策では、それが目的のようです。
公的病院を減らして、金持ちだけが(自費で)受診できる株式会社の病院が増えていくしかありません。医療も、「松竹梅」の時代になります。
Commented by hidaneko at 2007-06-17 20:19
Rくんが進路を決めたとき、高校の担任が「体力は大丈夫か?」と心配していました。喘息、アレルギー性鼻炎、アトピッ気もあったので。
男の子だし、多くは語りませんが「休むひまあるの?」と聞いたら、
「まあね」と言っていましたが、かなりタイトなスケジュールのようです。
Commented at 2007-06-17 21:45 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by hidaneko at 2007-06-18 00:30
>くろねこぶんた
ぶんたって、ほんっと、よく気がつくこと・・・・
ありがとね。いつも。いつも。どこでも。


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