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友の訃報

昨日、ハガキが来たのだけれど、
古くからの友人が亡くなって、そのご家族からのお知らせのハガキだった。

随分、お世話になったのに、ずっとご無沙汰してて
年賀状だけの仲になってしまってて

2年ほど前、わたしの投稿が地元の新聞に連載された時、読んで、お電話くださって
その時に、ご病気と伺って、お見舞いに行きたかったんだけど、
気丈な方で、弱った姿を見せたくないかな・・・なんて遠慮してしまって

ああ、お会いしておけばよかった・・・と、悔やんでる。



昨日の夜、ご家族のいらっしゃるだろう時間に、電話をかけて、お知らせのハガキのお礼と、お悔やみ、そして、お参りにお伺いしてもいいか、お聞きした。
「午後7時頃なら・・・」ということで、今夜お伺いする。

午前中にフラワーショップへ行って、お供花というのかな。
持っていけるサイズで籠盛りの花のアレンジを頼んできた。

今日は外で用があるので、そのあと取りに行くつもり。
白ばかりでは寂しいから、薄い色合いの紫やピンクも入れてもらって。
彼女の好きそうな、淡い色合いでまとめてください、ってお願いしていきた。

グズなんだからわたしって。ほんとに。
生きているうちに会いに行けばよかったのに、
わたしなんかが行って迷惑じゃないか、と考えてしまう。
「来てもらって嬉しい」、というふうには、思いが及ばない。

阪神淡路大震災の時もそうだった。
神戸と淡路に知人友達がいたのに、電話や手紙をあげたら迷惑かと思って、出さなかった。
すごく心配だったし、胸のなかで、ぐるぐる、ぐるぐる考えてて、結局、連絡をとらなかった、ばか。

そのときの苦い思いから、東日本のときは、仙台にいた友達に手紙を出した。
だけど、「海岸部じゃないから津波の被害もないし、大丈夫よ」という返事が来たら、どう手助けしようかとか、一歩踏み込むことができなかった。
わたしなんか、迷惑じゃないか、と、そっちにばかり思考が行ってしまって。
他のボランティアや、寄付には、できる限り送ったり、手伝ったりしたけど
友達に、直接・・・ができなかった。



今夜、お参りに行ってきます。


追記:

友達の家に行ってきました。
お宅に伺うのは、すごく久しぶりです。30年ぶりくらいかも。
いや、20年ぶりかな。およその場所は覚えていたけど、
似たような家が並んでて、電話したら、すぐ目の前のお宅でした。

ほんのちょっと、のつもりが、(お線香をあげようと思ったけど、ろうそくもないし、線香もなくて、マッチとライターだけあった。ご夫君は会社勤めもあるし、なかなか行き届くというわけにはいかないのだろうと思った)
ご夫君が、お茶を出してくださって、色々話してくださった。
むしろ、聞いて欲しかったのかもしれない。難病で10年以上闘病していたって。
ここ1年2ヶ月は入院なさっていたと。
「入院したとき、いつと言えません、2・3ヶ月かもしれないし、と言われたのが1年2ヶ月もちました」って。
かつては、どちらかというとふくよかな方だったのが、「亡くなるころには25kgくらいになったのじゃないかな。骨と皮になって…」とご夫君。

色々と、夫とは意見の相違があることは、ずっと前に友達から聞いていた。
夫には、夫の目からみての「夫婦」もあって、「ふつうの明るい家庭を持ちたいと思っていたのですが」って、ご夫君。
「子供も一緒にでかけよう、というと、どうぞ行ってきてください、わたしは本を読んでいます、と言われたりして」

うーん、うちとは逆だな。
子供も一緒に出かけようと思ったら、いつの間にか夫だけ一人で出かけてた、ということ何度もあった。

「あと1年で結婚50年でした」って。「でも、先に逝ってしまって」
なんのかんのと言いながら、金婚式目前まで別れないで続いていたわけだ、結婚生活

ご夫君は、話があっちに飛び、こっちに飛びしながら、語ってくださった。
ほんとに、聞いて欲しかったのだと思う。子供にも言えない、もちろん、親類にも言えないことがら。
わたしの名前は、生前、何度も聞いていて、
亡くなったあと、娘さんが「せめて、年賀状をもらっていた人にはお知らせしたら」ということで、ハガキを出したのですって。


ほんとに、気丈な友でした。そこが、夫には「冷たい」と取られたみただけど。
「もっと甘えてくれたらよかったのに」と。

「ああいう性格だから、きっと、弱っていく姿はみられたくなかったと思います」とご夫君。

ほんのちょっとのつもりが、1時間以上、お話を伺ってました。
合掌
by hidaneko | 2016-03-10 22:21 | なかま | Trackback | Comments(2)
Commented by ぴき at 2016-03-11 21:53 x
うーーーん。涙で読めない…
Commented by hidaneko at 2016-03-11 22:36
>ぴきさん

ありがとう。
友達は、若くして亡くなったわたしの姉とも、Gさんとも、同じ年の生まれでした。
大学を卒業してすぐ結婚したので、金婚式の1年前でした、って。

会いたいと思ったら、会いに行く、
連絡を取りたいと思ったら、連絡する、
今を大切に。気兼ねして、臆してばかりではダメと,あらためて思いました。


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