新聞記事に憤る(精神障害者って統合失調症のこと?)

今日のネットで見たニュースの見出し。

孤立する精神障害者の家族「暴力受けた」6割 研究者ら埼玉で調査  と大きく書かれていた。

この見出しを見て、どう感じるだろう。
精神障害者というのは怖い、というイメージを持たれるのも仕方ないと思う。
ミスリードだとわたしは思った。腹が立った。

だいたい「精神障害者」とひと括りにして、どういう病気なのか障碍なのか明らかにしてない。精神保健及び精神障害者福祉に関する法律によると、精神障害者とは「統合失調症、精神作用物質による急性中毒又はその依存症、知的障害、精神病質その他の精神疾患を有する者」とされる。鬱とか双極性障害、適応障害なども含まれているのだ。

だけど、この記事の場合、というか、テレビニュースなどでも「通院歴があった」というと「精神科に通っていた」という意味になっているし、「精神障害者」というと「統合失調症」のことに(暗黙のうちに)なっている。
いいかげん「精神障害者=統合失調症=キチガイ=危ない」……という図式、止めて欲しい。

「統合失調症、精神作用物質による急性中毒又はその依存症、知的障害、精神病質その他の精神疾患を有する者」全体に調査して、その6割が家族に暴力を振るったことがある…ということなのか。そうじゃないだろ。

そしてまた、被害者が何割と数字を上げるのなら、比較対象として、精神障害者のいない家族に対し、家庭内の暴力がどれくらいあるのか、質問して割合を出して欲しい。

また、家族に調査した結果だというけれど、どういう質問をしたのだろう。調査内容、質問事項が書かれていない。
ただ「暴力を受けたことがあるか」問われ、正直に応えるなら、わたしも「イエス」になってしまう。
けれど、その時は障害者本人が混乱する理由があったのだ。
これはアスピーのGサンにも関係があるのだけれど、忘れられない出来事。言葉の行き違いから、Gサンが激高して、モグもかたくなになってしまって…。
「俺の好意が受け取れないのか。なぜ俺の云うことを聞かない」というGサンと「だから、要らないって言ってるでしょ、自分でやります」というモグがぶつかって手がでたのだ。サイドボードの厚いガラス戸が割れ、両人の間に入ったわたしは目がパンダになった。
だけど、それも10数年に一回のこと。

記事の見出に「暴力受けた」6割」とあると、いかにも精神障害者は怖い存在に見えてしまう。なぜ「当事者が家族以外の他人に暴力を振るったケースは1割未満と少ない」としない。こういう中途半端な記事が世間の不安と偏見を煽り、家族が孤立化する元だと思う。

統合失調症の場合、急性期や症状悪化時には、幻視や幻聴(はたから見えない聞こえないものでも、本人には見え聞え、本人には現実に思えてしまうのだ)に苦しめられ、凶暴に見えることもあると思う。でも適正な対処をしてもらい、治療をうければ軽減する。
ただ、主治医が休診だったり夜間だったりするとき、普通の内科とか外科などなら急患でかかれる当番医がいるけれど、精神科にはそれがない。ある県もあるかもしれないけど、当県には無いに等しい。

モグは、「入院歴」は、ない。
あ、整形外科には「入院歴」はあるけれど、ね(笑)
精神科には入院したことがない。

モグの飲んでいる薬の量はハンパない。わたしは把握してない(以前の医者のときは親が管理をするように云われて把握してたけど。あのときは、モグのと、バーサンのと、自分のと、3人分の薬の管理をしていたっけ、というか、させられていた)。
モグより飲む薬の少ない友だちが、度々入院しているという。かかりつけ医によるらしい。モグみたいに睡眠障害があり、36時間活動とか、40時間睡眠とかあると「生活習慣を付けるために入院」という医師もいるという。でも、モグの主治医は、「1週間の中でつじつまがあっているから」と、「入院しないで様子を見ましょう」と云うことになっている。

新聞記事から離れてしまったけれど、「精神障害者」にも、いろいろあるのだ、ということを知って欲しいな、と思って書いた。



・・・・・
朝日新聞デジタルより

孤立する精神障害者の家族 「暴力受けた」6割 研究者ら埼玉で調査
2015年3月5日05時00分

調査について報告をした後、参加者の質問に答える蔭山正子助教=4日、さいたま市
 精神の障害を抱えた子どもや兄弟から暴力を受けた経験がある――。研究者などの調査に、障害者の家族の約6割がそんな苦しみを打ち明けた。心中を考えた人も2割ほどいた。精神障害者への誤解や偏見を恐れ、暴力について口を閉ざす人は多い。専門家は「障害者やその家族を孤立させず、社会で支える態勢が必要だ」と指摘した。

 東京大学大学院の蔭山正子助教(地域看護学)らの研究チームが昨年7~9月、おもに埼玉県内に住む精神障害者の家族768世帯に質問状を配布。346世帯466人から回答を得た。4日、さいたま市であった同県内の精神障害者家族会の集会で蔭山助教が結果を報告した。

 家族の約6割が当事者から暴力を受けたと明かしたほか、16%は「刃物を向けられたり、刃物で傷つけられたりした」と打ち明けた。「一緒に死にたい」「本人に死んでほしい」と思い詰めたことがある人もそれぞれ2割いた。

 蔭山助教は一部の家族から直接話を聞いた。障害者の両親たちは、暴力について「突然くる」「コントロールが利かない」などと答えた。「家族の恥」として暴力を隠したり、周囲から「家族なんだから耐えなさい」などと求められたりした悩みも語った。「子どもを犯罪者にしたくない」と、暴力を家庭内で抱え込んでしまうケースも多いといい、蔭山助教は「暴力が密室化している」と指摘する。

 家族の恥と感じる家族ほど精神状態が良くなかった。蔭山助教は「家族や本人が外とつながることが大切」と話す。また、「精神障害者の暴力は、適切な医療や支援があれば対応や予防ができる問題。急性期や症状悪化時の支援態勢の整備が必要だ」とも訴える。

 精神障害者の家族をめぐっては昨年6月、東京都内に住む男性が、障害を抱えた三男の暴力に悩み、殺害する事件があった。東京地裁立川支部は「相当やむをえない事情があった」として男性に執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。

 ■「相談できる場ない」

 「命の危険を感じたことがある」「親が相談できる場はない」――。この日の家族会の集会では、切実な声が続いた。

 70代の女性は、50代の息子が30代後半で統合失調症を発症。父親に物を投げつけるなどの暴力も始まった。保健所や警察に相談に行ったが、「対応するのは難しい」とたらい回しに。暴力から逃げるための避難先を探したが、行政などからは「夫婦間の暴力(DV)ならあるが、子どもからの暴力から避難する場所はない」などと断られた。そんな体験を打ち明けた。

 別の参加者の男性(78)は昨年末に40代の息子から殴りかかられ、十数針縫うけがを負った。しかし、息子は過去に病院で身体を拘束されたトラウマから入院を拒否。男性も息子を思い、「自分がけがするだけなら」と受け入れてしまったという。

 この日は、昨年6月の東京都内での「三男殺害事件」も話題に。「うちも事件になってもおかしくない状況。早期に行政などが介入する制度を整えてほしい」などの声が上がった。

 調査に参加した埼玉県立大の横山恵子教授(精神看護学)は「精神障害者と暴力の問題は長年タブー視されていた」と打ち明ける。今回の調査では、当事者が家族以外の他人に暴力を振るったケースは1割未満と少ないこともわかった。しかし、社会から「精神障害者は怖い」とレッテルを貼られることを恐れる家族は多く、今回の調査に反対する家族もいたという。

 (塩入彩)

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by hidaneko | 2015-03-05 22:04 | かぞく | Trackback | Comments(0)
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