まど・みちお「てはふたつ」

以前、行った学校での読み聞かせの時の手遊びについて、
コメントでご質問をいただきました。(こちら
コメント欄でお返事してもいいのですが、
説明に長くなって文字数制限にひっかかると悪いので
こちらに書きますね。
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まど・みちおさんの「てはふたつ」
これは、わたしが所属する絵本の読み聞かせサークルが
学校で絵本の読み聞かせをするときの冒頭の定番にしているものです。

教室がまだざわついている時、子どもたちの興味を引き、
クラスのみんなの気持ちを集中させる役にもたちます。

低学年には「手遊び」と言ったりしますが
高学年には「まどさんの詩の朗読に手をつけたもの」と言ったりします。

たとえば、こんな風に・・・・・

「みなさんは、まど・みちおさんを知っていますか?
『ぞうさん』や『やぎさんゆうびん』の歌なら知っているかしら。
(すこし歌ってみる)
その歌の詩を書いた人で、今年の2月に104歳で亡くなられました。
その、まどさんが書いた「てはふたつ」の詩の手遊びをします。
みんなもこの詩を覚えていってくださいね」

・・・・・・・・・・・・・・

『ては ふたつ』
      まど・みちお

  て て て てはふたつ
  てのひらと てのひらで
  ぱん ぱん ぱん
  だんだん いそいで
  ぱぱぱぱ ぱん

  て て て てはふたつ
  てのこうと てのこうで
  ぺん ぺん ぺん
  だんだん いそいで
  ぺぺぺぺ ぺん

  て て て てはふたつ
  てのよこと てのよこで
  てん てん てん
  だんだん いそいで
  てててて てん

  て て て てはふたつ
  げんこつと げんこつで
  どん どん どん
  だんだん いそいで
  どどどど どん

  て て て てはふたつ
  ひとつでないよ てはふたつ
  なんでも できる
          
         (「まど・みちお全詩集」理論社より)
・・・・・・・・・・・・・・

【手遊びのやりかた】

歌というほどメロディーはつきません。
詩を、ゆっくり読む感じで、
日本語としての 自然なイントネーションはつきます。


「ては ふたつ」
(胸の前で、両方の手のひらを子どもたちに向けて)

て、て、て、てはふたつ
(片手ずつ少し前に出して、「てはふたつ」で左右に振る)

てのひらと てのひらで
(片方の人さし指で、他の手のひらをゆびさす、交互に)

ぱん ぱん ぱん
(ゆっくりと 拍手する)

だんだん いそいで
  ぱぱぱぱ ぱん
(詩に合わせて、早く手をたたく)
   ・ 
   ・ 
以下は、この繰り返しです。
「てのこう」のところでは、手の甲を交互に指さし、
手のひらを背中合わせにして、手の甲でたたく

「てのよこ」のところは、手のひらを顔側にむけて
小指側の手の横を交互に指さし、手の横でたたく
(手の甲が生徒の方に向く)

「げんこつ」のところでは、手をグーに握って…。
   ・ 
   ・ 
て て て てはふたつ
(片手ずつすこし前に出して、「てはふたつ」で左右に振る)

ひとつでないよ てはふたつ
(「ひとつでないよ」で、片方を前につきだし、
 「てはふたつ」で、両手を前につきだす)

なんでも できる
(手をひろげ、左右に大きな円を描くようにして
さいごは、手を膝の上にもどす)

             以上です

・・・・・・・・・・・・・・

あと、高学年向きの手遊びだと、
「茶壺」などもすることがあります。
検索してみたら、こちらに詳しく載ってました。
単純ですが、だんだんスピードを速くしていくと、けっこう面白いです。


もうひとつ、
「123、2の4の5 312の4の2の4の5」

これは、わたしが子どもの頃は、地面に数字を書いて、
けんけんで飛んだのですが、いまは手遊びにもなっていますね。

指を数だけ出すのを、最初は片手、あとで両手、
ゆっくりからだんだん早くしたり、難易度があがります。

また、体の部位に数を置き換えて、
1は足首、2は膝、3は足のつけね、4は肩、5は頭、と
体全体を使って、おさえる場所を変えていくのも楽しいです。
これだと、体育館座りでもできますし。






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

じつは、わたし、この詩「ては ふたつ」が好きでない。
手がふたつあるのが当たり前、という感じに違和感を覚えるのです。

この詩は、全詩集についている索引を見ると
(初出・手本)『保育のための実技指導1 ゆびあそび』1966年7月10日チャイルド本社 渡辺茂曲 **5連を加筆
と、あります。
チャイルド本社は、幼稚園・保育園向けの絵本や指導書を出している出版社。
小さなこどもたちに「ては ふたつ」と教える意味も分かるのだけれど、
例えば、目は二つ、耳も二つで、鼻はひとつ、口もひとつ…と教える意味で、

でも、世の中には手が二つないひともいる。
手が片方しかなひと、二つとも無いひと
あってもマヒなどで「なんでもできる」というわけでもない不自由なひともいる。
ひょっとしたら、読み聞かせに行くクラスにもそういう人がいるかもしれないし。

それを思うと、単純に歌えないの。
こどもたちに「手は二つ」が当たり前なんだよ、と教えることで
「そうじゃないひとは、変なんだよ」という意味がつくこともあるわけで

はい、考え過ぎなのは分かってます。

わたしたちのサークルが
学校のクラスに読み聞かせに行く時は、
たいていふたりで組んで入ります。
だから、この手遊びは相棒さんにお願いしています。
相棒さんが理解にある人だと、そのことについて触れてくれることもあります。

「みんなは手がふたつあるけれど、
事故や病気で手のない人もいるし
手があってもうまく動かない人もいます」と、付け加えたりして。


ちょっとシリキレトンボでごめんなさい。
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by hidaneko | 2014-08-14 11:19 | ほ ん | Trackback | Comments(0)
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