「障害」を「症」に 精神疾患の新名称公表

名前を言い換えるんだってさ。
2014年05月28日 19:26 産経新聞

 日本精神神経学会は28日、米国で昨年策定された精神疾患の新診断基準「DSM−5」で示された病名の日本語訳を公表した。子供や不安に関する疾患では「障害」を「症」に改めるなど、差別意識を生まないよう配慮した。

 主な例では「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」は「注意欠如・多動症」に、「性同一性障害」は「性別違和」に変更。「アスペルガー症候群」は単独の疾患としての区分はなくなり、「自閉スペクトラム症」に統合された。

 医療現場では旧版の「DSM−4」などを診断に使い続ける医師もおり、当面は病名が混在する可能性もあるが、学会では「徐々に浸透していくことを期待している」としている。

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2014/05/29 18:43 【共同通信】
学習障害は「学習症」に 精神疾患の新病名

 読み書きが困難な学習障害は「学習症」、アルコール依存症は「アルコール使用障害」に―。日本精神神経学会は29日までに、精神疾患の病名の新しい指針を公表した。差別意識や不快感を生まないようにし、病名を周知させる狙い。

 米国の精神医学会が発行する精神疾患の新たな診断基準「DSM―5」が昨年策定されたのに伴い、英語の病名の翻訳でさまざまな用語が混在しないよう、関連学会と統一用語を検討した。

 指針では、子どもや若い世代の病気を中心に「障害」を「症」に言い換えた。不安感や動悸などが起こるパニック障害は「パニック症」とした。

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なんだか分かりにくい。慣れないせいかな。
でも看板掛け替えただけで偏見や差別が消えるか? 
治療法や学習支援、就労支援等がなければ
当事者や家族には意味がない。

「障碍」と言うときつい感じがするから
「症」と言い換えて印象を和らげただけの気がする。
「大したことないんですから」ってことになりそうな…。

「アルコール依存症」を「アルコール使用障害」に? 
ギャンブル依存症は「ギャンブル使用障碍」というのか(笑)

モグのこと
「境界性人格障害」と、
その当時掛り付けだった女医に
言葉だけ放り投げるように言われた時、
たしかに、ショックだった。
帰り道、車の運転ができないくらい滂沱の涙。

しばらくして
「統合失調症です」と告げられた。

「障害」と「症」
症のほうが、直りやすいイメージがあるけど、
統合失調症は、薬で制御はできるけれど
治らないと、わたしは認識している。

看板なんて掛け替えても、
なんか、混乱するだけの感じがする。
「お手並み拝見」といこうかww

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【追記】
病気の名称の変更のニュースに目が行っていたけれど
精神科の病床をへらす方針だというニュースが出ていた。
元記事がたどれなくて、ここしか見つからなかったけど
47ニュース(「共同通信」ですね)


精神科病床を大幅削減へ 長期入院解消で厚労省

 厚生労働省は29日、全国に約34万床ある精神科病床を今後、大幅に削減する方針を固めた。医療上の必要性は低いのに地域で受け皿がないため長期入院する「社会的入院」の解消に向け、新たに「地域移行支援病床」という区分を設定。2016年度以降の診療報酬改定などで病床削減と患者の退院を誘導し、先進国の中で突出して多い精神科の入院患者を減らす考えだ。

 精神障害者の長期入院問題に関する有識者検討会に同日、構造改革案として示した。検討会は地域移行に向けた対策を6月中にも報告書にまとめる。

2014/05/29 10:39 【共同通信】


下のコメントにも書いたけれど、
たしかに、イタリアの映画、
むかしmattoの町があった」みたいになったらいいけど

今の日本みたいに、充分な支援や受け皿を作らずに
患者を病院から追いだすようなことをしたら、
(これは老人医療でも行われてきたことだけど)
家族の負担が増え、患者を家に閉じこめたり、
無理心中なんてのも増えるのでは・・・と危惧してます。



【追記】
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ーーーーWikipediaよりーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【DSM】
精神障害の診断と統計マニュアル
(精神障害の診断と統計の手引きから転送)
精神障害の診断と統計マニュアル(せいしんしょうがいのしんだんととうけい-、Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders、DSM)とは、精神障害の分類(英語版)のための共通言語と標準的な基準を提示するものであり、アメリカ精神医学会によって出版されている。DSMは当初、統計調査のために作成された。DSMの第3版より、明確な診断基準を設けることで、医師間で診断が異なるという診断の信頼性の問題に対応した[1][2]。

DSMは、世界保健機関による疾病及び関連保健問題の国際統計分類(ICD)とともに、国際的に広く用いられている[3]。いずれも記述精神医学であり[4]、「特定の状態が特定の期間に存在する」という具体的な診断基準を設けた操作的診断基準に属する。疾病の解明に加え、各々の医師等の間における結果の比較を可能とし、また、疫学的調査に有用である。すなわち、本来は、一人ひとりの患者の診断を正確に行う目的のものではない[2]。

明示的な診断基準がないため、以前の診断基準では、アメリカと欧州、また日本での東西によって診断の不一致が見られた[1][2]。このような診断の信頼性の問題により、明示的な診断基準を含む操作的診断基準が1980年のDSM-IIIから採用され、操作主義の精神医学への導入であり画期的ではあった。一方で、恣意的に適用されてはならないといった弱点はいまだ存在する[1]。依然として、どの基準が最も妥当性があるかという問題の解決法を持たず、他の診断基準体系との間で診断の不一致が存在するため、原理的に信頼性の問題から逃れられないという指摘が存在する[1]。

DSMは、その邦訳書において「精神障害/疾患の診断・統計マニュアル」と訳されている。「精神障害/疾患の分類と診断の手引き」の訳は、DSMの早見表のものである。最新のDSMは第5版で、2013年5月18日に出版されており、2014年4月において邦訳書は出版されていない


(文中のアンダーラインは、ひだまりねこ)
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by hidaneko | 2014-05-29 11:44 | うきよ | Trackback | Comments(6)
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Commented by ぼやっきー at 2014-05-30 19:06 x
確かにそうだね
お手並み拝見といきましょう
私も全く同じ思いを抱いておりますよ
Commented by hidaneko at 2014-05-30 21:46
>ぼやっきーさん

病気の名称変更のニュースに目が行ってましたが
今日の地元新聞に、精神科の入院病棟を減らすという記事が載ってました。
社会的入院(退院しても行き場がないから、長期に入院させている)の解消のため、というけれど、受け皿を作らずに患者を病院から追いだすようなことをしたら、(これは老人医療でも行われてきたことだけど)家族の負担が増え、患者を家に閉じこめたり、無理心中なんてのも増えるのでは・・・と危惧してます。
Commented by ふいづ at 2014-05-30 21:57 x
> ギャンブル依存症は「ギャンブル使用障碍」というのか(笑)
吹きましたw
じゃ、恋愛依存症は「恋愛使用障碍」?(笑)

それはそうと、名称が変われば差別が減るかというと、
そういう問題でもないよなと、思います。
名称が変わって、そのうち「それでも差別があるから」ってなったら
また変わって、名称が「和らいで」行ったら、
そのうち何が何だかわからないような名称になったりして?

人にもよるんでしょうけど、私は「言語症」って言われてもなあ、
って思ってしまいます。
Commented by hidaneko at 2014-05-30 22:21
>ふいづさん
>また変わって、名称が「和らいで」行ったら、
>そのうち何が何だかわからないような名称になったりして?

同感です。
「学習症」って言われても、意味不明です。

かつて痴呆と言われていたのが「認知症」と呼び方は変わったけど
(「認知障害」という病名・症状が、別に先にあったためで…)
いま、声を潜めて「あのひと、“認知”なんだって」というとき、
そこには軽い差別があるように思います。実感として。
Commented by g-san1101 at 2014-05-31 09:55
ご無沙汰しています。
「症」は「症状」ということばがあるようにある状態になっていること、「障害」は本来持っている機能が低下していることを指していると個人的には思っています。
なので、この記事を読んで印象が私にはかなり違いました。DSMは私が大学の時でも、精神科医にとって重要なものだったと記憶しています。
翻訳を変えたということは、原文の表現が前版と変わったのかもしれないと思ったりします。
言葉としてではなく、定義の表現や内容も含みます。
ほぼ30年ぶりにDSMを見たいと思ったりしました。
Commented by hidaneko at 2014-06-01 06:31
>g-sanさん

いらしゃいませ。コメントありがとうございます。

>翻訳を変えたということは、原文の表現が前版と変わったのかもしれないと思ったりします。

DSM- IV から DSM5に変わって、いろいろ言われていますね。
わたしはズブの素人で、娘のことがあって付け焼き刃に、娘に関係あることを調べたり、ちょこっと読んだりしているだけなので、専門的なことは分りません。

でも、日本語にたいしては、日本人としての感覚を持っています。

>子供や不安に関する疾患では「障害」を「症」に改めるなど、差別意識を生まないよう配慮した。

>差別意識や不快感を生まないようにし
>指針では、子どもや若い世代の病気を中心に「障害」を「症」に言い換えた。

この辺にひっかかったのです。
たしかにイメージを和らげるには良い事かも知れませんが
本質がみえなくなる、ワケの分らない日本語にされるのは、ちょっと…という感じです。


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