体質の脆弱性

つづき)の、つづき

モグの体質の脆弱性について、いくつか思い当たることがある。
モグは私たち夫婦の二番目の子として生まれた。育児の経験があったから早めに気がついたのだけれど、生後1ヶ月ほどして指なめが始まった時、彼女は小指を口に含んでいたのだ。上の子は、親指や人さし指をなめていた。
あれっ?と思ってよく見ると、両手の親指が常に内に握られている。大人が指を伸ばしてやれば伸びるけれど、手を放すとすぐ親指を中にして握るのだ。
検診の時小児科医に相談したら、「握り拇指症」と言われた。生後2ヶ月で拇指を伸ばした形でギプスで固定されることになる(風呂に入れる時もギプスを濡らさないよう大変だった)。手が細くて手首とおなじなので、ギプスが脱げる。その夜はゆっくりお風呂に入ってきれいに洗って、翌日また病院へ行きギプスで固定される。しばらくして着脱自由な装具になったけれど。固定は1年以上続いた。その間は赤ん坊としても不自由だったと思う。そのうち、なんとか手をパーに出来るようになったけれど、今でも手は細い。

小学校に上がる頃に近眼がわかった。3年生で眼鏡をかける事になる。そして、仮性斜視。ふっとしてると眼が左右に分かれるのだ。特に右目。気がつくと、ふっと斜め上にあがっている。「ほらっ」と声をかけると、意識して、眼が元に戻る。眼が分かれている時、物が2重に見えるとモグは言う。すごく眼が疲れるという。
「斜視でいると片目で見る癖がついてしまい、他の方の視力が落ちるから気をつけるように」と眼科医に言われた。月に一回の通院、視力検査、両目を使ってみているかの検査など。

小学校の中学年からは、歯列の逆咬合で歯列矯正。

高校半ばからの登校しにくさ。
そして、大学に入ってからの精神科通院。

大学を中退して家に引きこもり。

なんとか外に出られるようになって、派遣に登録したら派遣先がコールセンター。耳を酷使したせいか、突発性難聴の発症。

さらに、数年前からの尋常性白斑。幸い、衣服で隠れるところでまだ顔や手には出ていないけど、脚には幾つかの色素のない丸い部分が増えてきている。

ひとつひとつは、ささいな障碍かもしれないけれど、重なると…、やっぱけっこうつらいよね。

誰が悪いわけじゃない。天から降ってきたように、あの子に降りかかってしまった。
体質の脆弱性を、わたしが思う理由である。

性格はいいんだ。すごくいいんだ。
ひとを思いやり、気を配る。心に残るエピソードは幾つもある。

良い子なのに、なんで降り積もるのだろう。
つらいよね。

こんなこと書いているのは、きっとつらさを分かって欲しいからだと思う。自分のせいじゃない、って言い訳して、遺伝性じゃないよ〜、わたしのせいじゃなよ〜、と言い張って……汚いよね、わたし。
[PR]
by hidaneko | 2014-03-12 22:16 | かぞく | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://hidaneko.exblog.jp/tb/21553071
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< 春雨・・・ 3.11 >>