さまざまな思い…

こちらのつづき
というか、前から思っていたことなど…。

モグちゃんと同じ病気、障碍を持つ家族がいる友だちがいる。彼女の場合は、姉に統合失調症の障碍があるという。お姉さんが高校生で発症したとき、彼女は小学生だったという。
彼女は「いつか自分にも同じ病気が出るのではないか、と思ってきた。今も思っている」と何度も口にしていた。統合失調症は遺伝的な要因があるというので、同じ親から生まれ同じ血が流れているのだから、いつか自分も…と思ってきたのだ、と。

だけど、わたし、それは考えたことがない。自分の家系の血の流れだろうか、夫の家系の血の流れだろうか…ということは考えなかった。
ただ、この病気には偏見があるのを知っていたので、モグの病名がついた時、しばらくしてから上の子や下の子に告げた。(自分の中でその病名を咀嚼する時間が必要でカミングアウトするのに間が開いてしまったのだ)

「モグが統合失調症だと言われた。そのためあなた達の結婚に差し障りがあるかも知れない」と。
そのときのアリさんのこたえ「わたしの友だちにも鬱とか色んな精神的障碍のある人がいるよ、気にしなくていいよ」と。「そんなことで文句を言うような相手は、こっちから願い下げだよ」って。まだ今のパートナーと出会う前のことだけど。

R君が「結婚を前提としてつきあっている女性」を紹介してくれた会食の席でも、相手のお嬢さんに同じことを私は告げた。「この子の姉は統合失調症といわれています」と。お嬢さん(今の息子の嫁)は、穏やかに受け止めてくれた。それだけ。彼女はよくてもご両親がどう思われるかと気にかかったが、特に問題にはならなかった。
幸せなんだと思う。血縁で、あれこれ言われる方もあるだろうと思うもの。

いま、この日記を書くのに「統合失調症 遺伝子」で検索したら、こちらがヒットしてきた。
統合失調症の初期家族講座
・遺伝する病気ではなく、病気になりやすい体質が受け継がれる
…(前略)このような統合失調症にかかりやすい気質には遺伝子が関与していますが、人間のおよそ3割がこれらの気質に関係する遺伝子を有していると考える研究者もいます。この仮説が正しいとすれば、3割もの多くの人にもともと遺伝的な素因が備わっていて、その後の環境要因などが複雑にからんで発症に至るのだということができます。このように、統合失調症はごく一部の人だけがかかる病気ではなく、多くの人がかかりうる病気なのだということを知っておいてほしいと思います。

引用が前後するが、その前の項目に
・統合失調症は親の育て方に原因があるわけではありません
と、あって…「どちらかというと家庭環境よりも本人の脆弱性が発症に強い影響を与える可能性が示唆されています」と、記されている。

モグの体質の脆弱性については、思い当たる(あとで書こう、というか、そもそもそれが書きたかったのだ)。
「親の育て方」の語句には、モグが統合失調症と言われる前に告げられた病名「境界性人格障害」と言われた時に、色々調べていて、すごく傷つけられた。あちこちで(サイトや本でも)子どもが小さかった時の親の、特に母親の育て方が悪かったからだと書いてあったのだ。見捨てられ感とか、幼い頃に親にかまって貰えなかったことが影響してる…って。
うそだ。わたし、平等に育てたつもり。自分が他の兄弟と比べられて育ったから、反面教師として「そうはならないように」と、心を配って育てたつもり。それでも、愛が足りなかったの? と、とても傷つきつつ、「いや、そうじゃないでしょ」とも思ってた、いや思いたがってた。

(つづく)





・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(つづき)

モグの体質の脆弱性について、いくつか思い当たることがある。
モグは私たち夫婦の二番目の子として生まれた。育児の経験があったから早めに気がついたのだけれど、生後1ヶ月ほどして指なめが始まった時、彼女は小指を口に含んでいたのだ。上の子は、親指や人さし指をなめていた。
あれっ?と思ってよく見ると、両手の親指が常に内に握られている。大人が指を伸ばしてやれば伸びるけれど、手を放すとすぐ親指を中にして握るのだ。
検診の時小児科医に相談したら、「握り拇指症」と言われた。すぐに拇指を伸ばした形でギプスで固定されることになる。手が細くて手首とおなじなので、ギプスが脱げる。その夜はお風呂に入ってきれいに洗って、翌日またギプスで固定される。しばらくして装具になったけれど。固定は1年以上続いた。その間は赤ん坊としても不自由だったと思う。そのうち、なんとか手をパーに出来るようになったけれど、今でも手は細い。

小学校に上がる頃に近眼がわかった。3年生で眼鏡をかける事になる。そして、仮性斜視。ふっとしてると眼が左右に分かれるのだ。特に右目。気がつくと、ふっと斜め上にあがっている。「ほらっ」と声をかけると、意識して、眼が元に戻る。眼が分かれている時、物が2重に見えるとモグは言う。すごく眼が疲れるという。
「斜視でいると片目で見る癖がついてしまい、他の方の視力が落ちるから気をつけるように」と言われた。月に一回の通院、視力検査、両目を使ってみているかの検査など。

小学校の中学年からは、歯列の逆咬合で歯列矯正。

高校半ばからの登校しにくさ。
そして、大学に入ってからの精神科通院。

派遣に行くようになって、コールセンターをきっかけにか、突発性難聴の発症。

さらに、数年前からの尋常性白斑。幸い、衣服で隠れるところでまだ顔や手には出ていないけど、脚には幾つかの色素のない丸い部分が増えてきている。

ひとつひとつは、ささいな障碍かもしれないけれど、重なると…、やっぱけっこうつらいよね。

誰が悪いわけじゃない。天から降ってきたように、あの子に降りかかってしまった。
体質の脆弱性を、わたしが思う理由である。

性格はいいんだ。すごくいいんだ。
ひとを思いやり、気を配る。心に残るエピソードは幾つもある。

良い子なのに、なんで降り積もるのだろう。
つらいよね。
[PR]
by hidaneko | 2014-03-10 23:34 | かぞく | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://hidaneko.exblog.jp/tb/21541945
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< 3.11 今週のたなくじ >>