朝の散歩、今日は海の方へ行ってみた。
途中にあるお肉屋さん、このところ戸が閉まったまま。
張り紙があった。閉店の御挨拶。自己破産した、と。
一時は仲卸みたいなこともやっていて、
品の良い肉をお手ごろ価格で販売していた。
でも、わたしも最近は、
つい別方向のスーパーで買うことが多くなってたな。
塊肉や冷しゃぶなどは、この店で買っていたけど。
店の隣、肉を捌いていたところのシャッター、さびて
前に、うらぶれた植木鉢が幾つも置いてあった。
ここの奥さん、花が好きだったな、と思い出した。
トロ箱にパセリを育てて「ご自由にお持ちください」とか。
よく見たら、花がついているのがある。
このままにしておいたら、枯れちゃうよね。
だって、植木鉢から抜かれて、根っこがむき出しだもの。
でも、自己破産したので店の品は手を付けないように、って
張り紙にも書いてあった……。
後ろ髪を引かれる思いで、あとにした。
前は、うちの近所にも、ちいさな商店が幾つかあった。
市場や繁華街の商店街とは違って、
住宅街の中に、近所のひとたちのご用にたつ店。
おやじさんとおかみさんでやっている個人商店。
夕御飯の支度をしてて、足りない品を
ひとっ走り買いに行くような店。
酒屋さん、八百屋さん、たばこ屋さん、お菓子屋さん、
そして、小学校の前に必ずあった文房具屋さん…。
みんな消えてしまった。
郊外に大型店ができて…というわけじゃない。
酒屋さんの場合は、お酒の他に醤油や酢、ケチャップ、
カレールーやアイスも売っていたけど、
近所にコンビニが出来て、つぶれてしまった。
みんな、そんな感じ。
時代の流れで仕方ないのかなぁ。