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朝の散歩、今日は海の方へ行ってみた。
途中にあるお肉屋さん、このところ戸が閉まったまま。
張り紙があった。閉店の御挨拶。自己破産した、と。
一時は仲卸みたいなこともやっていて、
品の良い肉をお手ごろ価格で販売していた。

でも、わたしも最近は、
つい別方向のスーパーで買うことが多くなってたな。
塊肉や冷しゃぶなどは、この店で買っていたけど。

店の隣、肉を捌いていたところのシャッター、さびて
前に、うらぶれた植木鉢が幾つも置いてあった。
花_f0016892_9463856.jpg

ここの奥さん、花が好きだったな、と思い出した。
トロ箱にパセリを育てて「ご自由にお持ちください」とか。
よく見たら、花がついているのがある。
花_f0016892_9463878.jpg

このままにしておいたら、枯れちゃうよね。
だって、植木鉢から抜かれて、根っこがむき出しだもの。
でも、自己破産したので店の品は手を付けないように、って
張り紙にも書いてあった……。
後ろ髪を引かれる思いで、あとにした。



前は、うちの近所にも、ちいさな商店が幾つかあった。
市場や繁華街の商店街とは違って、
住宅街の中に、近所のひとたちのご用にたつ店。
おやじさんとおかみさんでやっている個人商店。
夕御飯の支度をしてて、足りない品を
ひとっ走り買いに行くような店。
酒屋さん、八百屋さん、たばこ屋さん、お菓子屋さん、
そして、小学校の前に必ずあった文房具屋さん…。

みんな消えてしまった。
郊外に大型店ができて…というわけじゃない。
酒屋さんの場合は、お酒の他に醤油や酢、ケチャップ、
カレールーやアイスも売っていたけど、
近所にコンビニが出来て、つぶれてしまった。
みんな、そんな感じ。

時代の流れで仕方ないのかなぁ。
by hidaneko | 2013-05-31 09:46 | くらし | Trackback | Comments(3)
Commented by ぼやっきー at 2013-05-31 14:35 x
我が家も私が高校生までそれはそれは小さなよろずやでした
近所に大型スーパーがわんさとやってきて

たたみました
時代の流れです


私の父の夢は移動よろずやです

齢70越えてもなお
大型免許片手に夢見ています
視力がやばいので実現性無いんだけど
Commented by hidaneko at 2013-05-31 15:45
>ぼやっきーさん

倒産したお肉屋さんは、わたしが子どもの頃からの店でした。
つい先日まで、奥さんの笑顔が見えていたように思ったけど
案外、わたしも足が遠のいていたのかな、と……反省してます。
地域の店は地域の住人がささえなのに……。

お父様の「夢」で思い出したのが、夫の父の「夢」のことでした。
病で倒れて寝たきりになっても、まだ山の中腹にあった家の
仕上げを気になさっていました。
夫が中学生のころ立て替えたという大きな農家は、
夫が成人して結婚する年齢になってもまだ完成せず
(二階など荒壁のままで、上塗りがしてなかったり…)
義父は裏玄関の内装のことなど、最期まで気にしていたのです。
「子どもたちの誰かが戻って住むようになってもいいように」と。
子どもたち(夫も兄姉も)みんな山をおりて町に住み、
山の上の家には住むはずもなかったのですが……。

どうぞ、お父様の「夢」を、大事にしてあげてください。
たとえ現実には実現不可能でも、頭から否定することなく、
「いつか、そのうちにね」と、受け止めてあげてください。
Commented by ぼやっきー at 2013-06-01 05:26 x
ありがとう
もちろんそのつもりです

まぁ私の親父だけあって
頑固一徹の鉄骨入りですので
逆らいません 生暖かい目で長生きしてくれるのを願うだけです

できれば危ないことに首っこまないで余生を過ごしていただきたいものです
危うく指切断とか両眼失明の危機とか
本当に冷や冷やしっぱなしです
ひとりで家増築したりとにかくただもんではないので大変です
大好きな両親ですから喧嘩しながら付き合っていきまーす


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