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現代詩って、わたしにも読めた

現代詩手帖 2011年 05月号 [雑誌]

思潮社


ツイッターで知った和合亮一さん(@wago2828)の詩が
「現代詩手帖」5月号にまとめて掲載されるというので買ってみた。
日ごろ、詩を読む習慣はないのだけれど、
言葉の力、詩の力を感じた。

たった140文字に制限されるツイッターをつかい、
一晩に一時間以上かけて、何回もツイートすることで
長編詩を書いて行く試み。
ツイッターでこんなことも出来るんだ〜! と感心した。

福島県在住の和合亮一さんが、原発から30キロ圏内から発信した詩
「わずかな食料と水だけで1人閉じこもります。
地震と放射能を道連れに」
書いている途中に余震がくれば、即、詩に反映される。
「しーっ、余震だ。何億もの馬が泣きながら、地の下を駆け抜けて行く」

同じ時間を共有し、
「いま」書いている出来立ての詩を
「いま」すぐに読むという、始めての体験。ぞくぞくした。
「静かです。放射能の夜です。余震」

そして、たびたび繰り返される
「明けない夜はない」
まるで自分に言い聞かせるように。
まるで読み手に伝える覚悟のように。

「現代詩手帖」5月号は特集が
「東日本大震災と向き合うために」。
他の方々の詩も読んでみて・・・
現代詩って、どうもむずかしいイメージで
苦手意識を持っていたの、
だけど、そうでもない、と思いました。
私にも読めて、胸に届きました。
by hidaneko | 2011-05-01 22:06 | ほ ん | Trackback | Comments(0)


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