ひとっかけらもない

息子R君が人生のパートナーをみつけた。
というか、交際していた相手と婚姻届を出すという。

というか、4月に別な勤め先になり引っ越すにあたり
いっしょに住むことにした、と報告があり
ご両親のご紹介がすんだら入籍するつもり、と報告をうけた。

われわれ夫婦が、その娘さんに会ったのは2度。
昨年の春、結婚を前提として交際している相手として紹介された。
今年の春、転勤を機に一緒に住むことにしたと、二人でうちに挨拶にきた。

息子は、先方のご両親に挨拶は済ませた、というけれど
当方は先方のご両親には会ったこともなく、ご挨拶もしてない。
それじゃまずいでしょ。で、先方のご都合の良い日をうかがい、
5月2日にわれわれ夫婦で先方のご実家に行き、ご両親にご挨拶してきた。


結婚式はしないという。
もちろん披露宴とか職場知人友人のあつまりもなし。
「仕事柄、それでいいのか?」と訊けば、
「先輩など前例があるから、かまわない」とのこと。
結婚式はしないかわりに、そのうち海外旅行でもいきたい、と。

ふーん。という感じ。
でも、やはりお嬢さんの親御さんとしてはどうのか
花嫁衣装姿を見たいのではないか、と気掛かりだったので
先方のご両親にそれでいいのか、うかがったら、それでいい、と。

すごく簡便である。
さばさばしている。
明日、双方の両親と当人で会い、お食事会をして
それが済んだら入籍するという。

ーーー

「ひだまりねこも、これで、ひとつ重荷が降りた感じでしょう」
という友人がいる。
「は?」
「いえ、かたづけたというか、親としての責任を果たしたというか…」
「はあ?」
「安心なんじゃない」
「はぁ〜あぁ??」

そうか、ふつうの親……というか、この友人は
「子どもを結婚させて親の責任が果たされた」と思うのか。
そうか、そう思う親って、多いのかー。
ないなあ。そういう感覚。私の中には、ひとっかけらもないな。

「ほんとにそう思わないの?」と訊かれて、
胸の奥をすみずみまで覗いてみたけれど、
そういう思いは、ほんとに、ひとっかけらもない。

とうに親子関係を卒業してるというか……?

まあ、先方のご両親にはじめてご挨拶に行く時は
そりゃ緊張しましたよ。
電話で2回話しただけで初対面。お人柄もわからない。
でも、「嫁にもらう」という感覚はなくて、
「お嬢さんに息子と結婚していただく」という感じだけど、
そのことをご挨拶に行くときは緊張しますよ。
御了承いただいているとうかがい、ほっとしました。

 (息子が、先方のご両親にご挨拶に行った時には、
 これからのこと、どうしていくつもりか、理路整然計画的に話したと言う。
 それで信用を得たらしいが)

だけど、そのことと、
「息子が片づいてほっとする」とは別の感覚だとおもう。
意味がすこし違うでしょ。

ーーー

ほっとしたのは、ヤツが大学を卒業し国家試験に通った時。
あとは、独り立ち。
自分の身の始末は自分でつけてください。という感じ。
衣食住の自立のやり方は教えてある。
 自分のパンツや靴下は自分で洗え、と中学のときから教えてある。
 飯の炊きかた、おかずの作り方もできるようになっている。
 住まいも自分で捜して、掃除やごみ出しもしてる。
 糊口をしのぐ術(すべ)は、ヤツはもちあわせている。
もう、かれは、親の手を離れて自立しているんですよ。
何を心配することがあろうか。

パートナーをみつけるとか、
結婚するとか、しないとか、
どんな生き方をしていくか、それは娘や息子が決めること。
そこで、彼らが楽に呼吸が出来、ほっとできたら、それでいい。
これは、他の子ども、アリさんなどにも言えること。

「40過ぎても結婚出来なかったら心配じゃない?」と、重ねて友が言う。
「べつに心配じゃない。それが彼が選んだ人生ならね」
もしも、結婚したい願望が強いのに、結婚出来ない、ふられてばかり…
おまけにそれを親に相談してくるというのなら、一緒に心配するだろうけど。

ーーー

R君が伴侶に選んだのは、よいお嬢さんらしいし、
おおらかで、時にいらだつR君を受け止めてくれそう。
二人には幸せになって欲しいと思う。
よく話し合い助け合って、心地よい暮らしをしていって欲しい、とおもう。
ここで〈あかるい家庭〉と書きかけて、たじろいだ。(*^_^*)
あかるい家庭が幸せな家庭とイコールでもないだろう。ひねくれてる、かな?

で、たとえば……数年してわかれることになったとしても、それは彼らのこと。
(おい、それって、新郎の母が言う言葉かぁ!)

あすはその若い二人に招かれて、お食事会です。
ほんとは、ご本人たちの兄弟姉妹くらいお呼びして
〈顔合わせ〉みたなことできたらいいな、と思ってたけど
無理だって、R君、めっちゃ忙しくて休みも自由にとれない、
今回のお食事会も、病院の近くのお店なの。
何かあったら直ぐに飛んでいけるように、と。
2人医局で自分が下ともあれば、そういうものか……と親は思うだけ。
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by hidaneko | 2010-05-15 23:58 | かぞく | Trackback | Comments(4)
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Commented by チカ at 2010-05-17 18:11 x
そうなんだ、ひだねこさんみたいに考えればいいんだね。

結婚式、披露宴、きちんとやって、息子は二年半で別れちゃった。
「俺が自立できてなかったから」と一人暮らし。

母は気になるががまんがまん。

最近、新しい彼女の気配。
またまた気になるが・・・・黙ってる。
やっぱり、結婚してほしいんだよなぁ~~

Commented by ふいづ at 2010-05-17 19:06 x
R君、おめでとうございます^^
結婚そのものもそうだけど、
人生のパートナーと思う人に出会えたことが、めでたいなぁって思います。
Commented by hidaneko at 2010-05-17 19:35
>チカ
>やっぱり、結婚してほしいんだよなぁ~~

はあ〜。わたし「母親度」が低いのかもです。(^^ゞ
上の娘も、つきあってる人がいるみたいだけど
結婚する気はあるのか、ないのかよく分からない……。
一応、女だから「子どもが欲しかったら、ほどほどの年齢で産まないとね。高齢出産はリスクがあるから」とは伝えてありますが。
結婚するかしないか、子どもを産むか産まないかも、彼女次第かな、と思ってます。

モグが「わたしの病気が遺伝子に載っているのなら、DNAを残すことはしまい」と呟いたときには、ドキッとしました。
一人で生きにくい彼女には、よい伴侶ができたらいいな、と思います。親は先に逝くものだから、そのあとを一緒に生きていく相手がいたら安心だもの。
Commented by hidaneko at 2010-05-17 19:47
>ふいづ

はい、ありがとうございます。
縁は異なもの味なもの、ですね。
これから、山も谷もあるでしょうが
幸せになって欲しいと思います。


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