このところ、4時5時に目が覚めてしまう。
二度寝できたらいいんだけど、出来る日と出来ない日があって。
今朝も5時に目が覚めた。
寝る時に飲むマイスリーが切れることかな(笑)
猫がめざとく起きてきて、餌をねだる。
わたしもコーヒーが飲みたくなる。
コーヒーを淹れに、居間に行くと、
薄暗い常夜灯の明かりの中でバーサンが目を開けていた。
バーサンも口が渇いているようだ。
口を開けて寝てるからね。
ほうじ茶を淹れて、トロミをつける。
飲み頃まで冷める間に、オムツ替え。
夜用の尿とりパッドがびっしょり。
体をきれいにして、頭の方を上げて、
冷めたほうじ茶をスプーンで運ぶ。
こっくん、と美味しそうに飲み、また口を開ける。
一口ひとくち口、こくん、と
口内のを飲み込むのを確かめて次を飲ませる。
100ccほど飲んだ。
自分のために、コーヒーを淹れる。
バーサン、なにか、おしゃべりをしている
のだけれど意味が分からない。
入れ歯をしてないので、言葉がはっきりしないせいもあるけど。
何か意味不明なことを、話しかけてくる。
「うんうん」と笑顔で応え
布団の中に手をさしいれ、手の甲をゆっくりとなでる。
水仕事しなくなって、羽二重餅みたいに柔らかな手を
水仕事で荒れた手がなでる。
指、ほそくなったね。
骨の上にうっすらと皮を被っているみたい。
働き者だった手が、もぞもぞとうごいて握手を求めてくる。
バーサンは微笑みながら、うなずいている。
布団をひきあげ、肩口のところを、ぽんぽんと押さえる。
わたし、してほしかったことを、してあげている。
子どもの時に、母にして欲しかったことを、
いま老母にしてあげている。
いつか、わたしが年老いたら、子どもの誰かがしてくれるかな。
それは望まないな。そういうふうに、我が子を育てなかったから。
「いま、あなたがお母さんにしてあげていること、
いつか、きっと、してもらえるようになるわよ」
そんな言葉、わたし、しんじていない・・・・
そんなことを考えながら、
明かりを小さくして、室温を確かめ、湿度をたしかめ、
「もうすこし寝ようね」と
バーサンをひとりにして部屋を出た。
二度寝するには、もう遅い。
ブログの「在宅介護」の過去ログを読み返し、
1年前は・・・二年前は・・・と、ちょっと感慨にふける。