知らなかった・・・(2)

iPodのイアホーンを片方ずつ耳から外しながら、モグがいう。
「これって、右からの音と左からの音がするでしょう。
それがね、360度、全方向からするの」

昨日、眠れなくて、
今朝、急にクリニックに送っていって欲しいと言ってたモグ。
わたしはボランティアがあるから、最後までつきあえず
送り届けて、すぐボランティアに行ったんだけど。

昼過ぎ、家に帰るとモグももう帰ってきていた。
そのときの、モグとの会話。



「神経が過敏になっているときは、ね。
頭の方からも足の方からも、誰かが喋っている声がするの」

「それってたとえば、ふつう窓の外の風の音とか、遠くの風鈴の音とか、
家の前を通る車の音とか、聞こえるのに、普段は気にしないですむ、
ほら、ひとって、音を選んで聴くことができるでしょう、
会話してたら、相手の話は聞こえるけど、後ろのテレビの音がとぎれている、とか
そういうことじゃないの?
普段気にしないでいることが、全部きこえてしまう・・・という?」

「そうじゃなくて、ぜんせん違う、人の声がしたりするの。
男の人とか、女の人とか・・・・・。
音が、ね、わーっっと押し寄せてくる感じ。
そして、また、ふっと、音が消えるの。なんにも聞こえなくなる。
それでまた、わーっと音が押し寄せたりするの」

「それはつらいわね」
「うん。そういう時は、音楽をかけたり歌ったりするの」

「あ、そうか。昨日はそれで夜歌っていたんだね。
こっちは寝入りばなで、耳が敏感になっているから音が気になって。
歌っていたのが静かになって、ウトウトすると、
また歌い出して、ビクッとしてめがさめて、また歌が止むとウトウト。
こっちは今日遅刻するわけ行かないから寝たかったの
それで『歌うのやめて』っていったんだ」

「ごめん」
「ううん、歌うならずっと歌い続けていてくれたらいいんだけど(笑)」
「あはは、30分以上かかる曲をかけたりして?」

「昨日は寝てないんでしょ。先生にも見破られた?」
「ううん。このあいだの嘔吐のこと話したら、
『そういうときは、すぐ内科に行って、点滴してもらいなさい』って。
土曜日でもう内科もやってなかったし、しかたなかったのよね」
母が帰ってきたのは、昼過ぎだったものね。
こんどそうなったら言ってね、内科に連れていってあげるから」

「それでね、今日、お薬を別なのを追加してもらったんだけど
Aのにすると、だるくなって・・・」
「ぼんやりするってこと?」
「ううん。神経がいらだっているんだから、
それがおさまってぼんやりするのはいいんだけど。
でも、Bのにしましょうって、先生と相談したんだけど、
それだと記憶が飛んじゃうことがあるって」

「お薬飲んだら眠れるようになるかな」
「すぐは無理だろうけど・・・・もうちょっとお話してて」

ーーーーー

夕方、モグが寝ついて、
Gサンとふたりの夕食時にモグから聞いた、
360度から音が押し寄せてくるという話をしたら

「誰だって、風の音が人の声に聞こえることもあるからな」って。
「そうじゃなくて、いない人の声がする幻聴のことよ」
「そう思って聞くから、聞こえるんだ」
「そうじゃなくて・・・」

色々説明したけれど、どうも噛みあわない会話だった。
「気のせい」「精神論」にされちゃうけど・・・
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by hidaneko | 2009-11-11 22:17 | かぞく | Trackback | Comments(0)
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