ボラといっても、出世魚の鯔のことじゃありません。
ボランティアの略です。
わたしがしてるのは、絵本の読み聞かせボランティアで
メンバー20人余のサークルにはいって、地域で活動してる。
定期的に図書館の主催で公民館を会場に行われる会のほか、
学校や、保育園幼稚園からも、出前の要請があって
メンバーが行けたらお受けしている。
で、昨年の12月に、西の地域(数年前合併した地域)の保育園から
「月に一回、あるいは隔月で読みに来てもらえないか」って。
でも、そこって、車で40分くらい。バスの便も悪い。
だから、行けるメンバーもなく、会としては、お断りしたの。
だけど、気になっていたの。
わたしだって、ボラで遠方まで読みに行ける状況じゃないけどね。
西の地域って旧市地域と違って、図書館の機能がまだ整備されてなくて
学校司書もようやく配備されたところだし、それも臨時職員で経験も少ない。
ボラさんも少人数で経験もあまりなく、これからってところなの。
そこの図書館のM館長とは、氏がこちらの図書館にいたときから
顔なじみだし、困っている様子だったし、
学校支援センターの人からも頼まれていた事もあり
微力ながら、なにかのお役に立てないかな、って思ってた。
で、ボランティア交流会があるというので、のぞきに行ったのです。
参加者がすくない・・・・・
主催者としては、グループ討議をしようと思ってたらしく
机が4×4グループ分用意されていたけど、
主催者側が3名、参加者5名。うち、わたしと同様よそから応援に来た方が1名。
つまり地元の参加者は3名だけ。あとで遅れて1名来たけどね。
先日、その図書館で行われた「ボランティア講習会」が難し過ぎた、とか。
ひとりの講師の意見をおしつけるのはどうか、とか。
もっと自由に、絵本が好きなひとが読みに行って、それでもいいのでは?とか。
善意で、絵本が好きで近くの小学校へ読みに行ってる人が、
あまり難しい事をいわれるとやらなくなってしまう・・・とか。
そういう方は、図書館で今回の交流会にお誘いしても、
「そんな会に参加するほどのものではないです」って来なかったとか。
謙虚というか、図書館って敷居が高いのかなとも思ったりして・・・
確かにそれはそうで、絵本が好きじゃなくては出来ない事だけど。
絵本を読む場がほしくて小学校へボラに行っている、って、それもアリだけど。
ただ、それだけでもね・・・・・
絵本を開いて、多数にむかって読むには、それなりの基本が要ると思うの。
民俗学で「ハレとケ」っていうけど、ケとして自宅で読むなら何でもアリ。
ハレとして、他所へ行って読む時には、わたし今でも選書には気を使うもん。
お客様=子どもあっての読み聞かせ。
大人が楽しい絵本が、子どもにも楽しいとも限らないし
個人で楽しめた絵本が、多数を相手にした読み聞かせに向くとも限らない。
赤木かん子さんが言っているけど、絵本には4種類ある、って。
1.こどもだけしかおもしろくない本
2.子どもも自分もおもしろい本
3.自分だけしかおもしろくない本
4.子どもも自分もおもしろくない本
読み聞かせに向くのは、1と2.にしてください、って。
何を面白いと思うか、聞いてくださる子どもの年齢が同じでも、場所や人数でも違うし、
同じ学年といっても、読み聞かせに慣れているか否かで選書も違ってくる。
でも、そういうことを「難しいから・・・」と敬遠する向きもあって
でもでも、自分が好きな本を持っていって読むだけでは
カラオケといっしょで自己満足でしかないこともあるし・・・・
個人でやっているボラと、グループでやっているボラと・・・
研修をうけたひとと、ただ好きでやっているひとと・・・
図書館の思惑と・・・・温度差というか、
何かお手伝いしたいと思ったけれど、まだ、その前の段階のようで。
どこを、どうお手伝いできるか・・・・・
「おーい、館長さん、がんばれ〜♪」とエールを送るしかないのかなあ。
館長さんは「絵本の勉強会」を企画しているみたいだけど、硬い。
当番を決めて、お互いに読んで批評しあう、って、難しいよ。
もっと気楽に、誰でも参加できて、絵本について語り合う会を提案してきたけど。